ヨーロッパの子育てはスクリーンタイム削減重視なので、その代わり何をするかと言いますと
子連れで日本に帰省してこれはイギリスと全然違うなと今でも思うのは、テレビや画面に張り付く時間、英語で言うところのスクリーンタイムである。私の実家は両親ともにテレビっ子でテレビはほぼ毎日つけっぱなしである。逆に私は日本の特に情報番組は本当に観たくもない人間である。ロンドンでの我が家はテレビ番組はコマーシャルがあるという理由で息子が視聴することを許可しなかったため、テレビを観る習慣がない。このパリ五輪でテレビを観て非常に感動していたくらいだ。しかしもちろんNetflixは観ております。息子は来年早々には9歳になるが、任天堂スイッチは週末だけ、平日は1時間くらいネットフリックスや夫が調達するDVDの中からイギリスの昔の白黒のコメディなどを観ている。とは言っても、YouTubeでゼルダの攻略とかルービックキューブの攻略とかも観ておりますが、その時だけで基本観ないことを息子には推奨している。そして理由もアルゴリズムされるのが嫌だからなどしっかり説明している。
そうは言っても息子は彼の友達と比べるとかなり観ている方だ。彼の友達のほとんどは平日テレビを一切観ない。その代わり家族でボードゲームをしたり延々と読書をしたりしている。結局視覚から得る情報の大きさで子どもが本来持つ想像力を失わせたくないからという理由がご両親たちの意見なのだが、観ない息子の友達たちは確かに学業も非常によくできる。スポーツ万能の子だっている。
我が家は今でこそ息子も読書が好きだったりでこちらが手こずることがないので助かっているのだが、小さい頃はオーディオブックを与えていた。5年ほど前にドイツ人のママ友にToniesを勧められた。
Toniesはドイツ製品でベルリンのエコロジーママ達の間で当時流行り出し、ママ友がベルリン帰省時に買って帰ってきていたのだ。その後間もなくイギリスにも来たToniesだが結局フィギュア集めに陥りそうで懸念しているところに、イギリスのオーディオボックスの会社、まだ新参者Yotoに出会ったのだった。
Yotoはカードを差し込むとストーリーが聴ける仕組みで小さな子どもの手でも簡単に操作ができ、オーディオボックスのお陰で絵本は丸暗記状態だったし、Yoto daily と言うポドキャストもあってラジオのような感覚でも使えて、とても便利なオーディオボックスなのだ。誕生日にはYoto daily の人にバースデーコールを呼んでもらえ、もちろんしましたよ私たちも!しかしその後バースデーコールが大人気になってしまい、翌年の誕生日はもう満員で呼んでもらえなかったという。
Yotoの小さい方、miniは持ち運びに便利で、旅行中や我が家あるあるは長時間の車の移動、平気で6時間とかやっているので、miniとヘッドフォンで息子も暇をつぶすことができたのである。Yotoは大きい子向け(10歳くらいまで)のストーリーもあるのでイギリス人ママ達の間では、Toniesはトドラーなど小さい子のみ、Yotoは小学生も使える重宝ものよね、と言った意見が多い。
最近地下鉄でYotoの広告を見るようになった。売れてるんだな、大人気なんだな!と言うことと併せて思えるのは、いかにイギリスの親たちがスクリーン削減を考えて子育てしているかということである。
検索すると日本ではToniesが販売されるようになったとのこと。でも私は長い目で見て断然Yoto推しである。日本語対応はしていないと思うけど、英語教育にはとても使えるオーディオボックスだと思う。
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