見出し画像

イギリスのカード文化

カードと言ってもクレジットカードじゃないよ、文字を書く方のカードです。
と言っても、コロナ以来ロンドンでは現金を使えるお店が段々と減っている。
我が家は極力現金を持ち歩くようにしている。理由は履歴を残して自分の足跡を第三者に見られたくないことと、まー言っても私らの足跡なんて大した物ではないが。ホームレスにあげる時に現金があると便利だからだ。

話を戻すが、イギリスに来てカードを書く機会がぐっと増えた。
元々手紙を書くのが好きで、小中高と学生の頃はよく従姉妹や友達に手紙を書いていた。それからemail文化がやってきて、手紙を書く機会がなくなった。
しかし、ロンドンで私はよく誕生日やお礼をする時に受け取る人をイメージしたカードを購入しては書いて送っている。

イギリスはクリスマスカード然り、カード文化がまだしっかりある。
本屋さんやチャリティーショップ、雑貨屋、スーパーマーケット、至る所に必ずカード売り場がある。そして最近の流行はカードを売り物として売る際のプラスティック梱包が土に還る素材でできた物で梱包されているか、もしくは梱包が一切ない状態で売られているかである。
また、カード自体に植物の種を埋め込んでいて、受け手が読み終わったらカードを土に埋めれば花の芽が出てくる、なんてカードも流行っている。
エコロジーの時代だ。

子どもの時、父のアメリカに住む親友がよく私に手紙やカードを送ってくれていた。異国からの消印、なんだろう、その匂い(実際に匂いがあったわけではないが)なんかがとにかく好きで、今でもカードを受け取るととても嬉しいし、息子にもこの思いを分かってほしいと日本にいる家族や友人に一緒にカードを書いては送っている。
先日訪れたイタリアのヴェローナで息子とよく遊んでくれた9歳の少年アートゥールにもカードを送るべく母は着々と準備している。

※写真は私のカードコレクションのごく一部。このうち2枚は行き先が既に決まっている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?