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ときめきは逃したくない!

わたしの買い物は慎重。
それから、ネットでの情報収集がマスト。

欲しいものが洋服であれば、
実用的か、デザイン性はどうか、手持ちのアイテムと合わせられそうか、似たような物を持っていないか、自分の好みや体型に合っているか、他の欲しいものと比べて優先順位はどうか(予算の都合)などなど、いろいろな観点から考える。

そもそも本当に自分にとって必要なのものなのか。
頭の中でぐるぐると会議が開かれる。

最近は、ネットで買い物をする機会も増えた。そうすると、実物が見られない分もっともっと考える。レビューを見たり、Instagramで検索した様々な写真やコメントを見比べたり。

そんな作業も楽しいんだけど、結構骨が折れる。


気になったものがそのまま即決となることはほとんどなく、とりあえず写真(又はスクショ)を撮ったり、URLをメモに貼り付けたりして、一旦寝かせる。

そんなことをしているうちに、存在をすっかり忘れてしまって、ああ、そんなに欲しい物じゃなかったんだな、と思ったり。

悲しいのは、やっぱり欲しい!と思った時には既に売り切れていて、タイミングを逃して買えなかったとき。

そもそも、欲しいものを探してる時に限って、ビビッとくるものに全然出会えないことも多い。
(理想が高くなっているから?なんでだろう)

いいなと思えるものにせっかく出会えても、なんだか頭が鈍っていて、だんだん欲しいのかよく分からなくなって、結局何も買えずじまい、なんてこともよくある。


そんなわたしでも、頭の中のぐるぐるを差し置いて、これだ!と、ときめきを感じる出会いがたまにある。


先日、家具を探しに出掛けたとき、ふと、前に見たことのある時計屋さんが近くにあったことを思い出した。せっかくだし、と思いGoogleマップで調べて寄ってみた。

そもそも腕時計は足りているし、欲しいバッグがあるからお金の使い道は決まりつつあるし、と腕時計を買うつもりは全くなかった。夫の腕時計の新しいベルトを一緒に選んでやるか、くらいの気持ちだった。

それなのに

気がづいたら、両腕に時計を巻きつけて、誰よりも真剣に選んでいる自分がいた。笑


素敵!これ欲しい!!


こうなるともう、形式上の会議が頭の中で開かれはするものの、結論は決まっていて、反対意見をねじ伏せる理由づけが始まるだけ。


このお店、家の近くにはないから、なかなか来られないんだよね。

腕時計は十分持っているけど、こんなに渋くて大人っぽい素敵な時計は持ってないよね。

もうすぐ、ボーナスじゃない?(だいぶ気が早い)


いつもはあんなに慎重にぐるぐる悩んで、一旦持ち帰ってまた悩むのに、その日はポンっとその場で購入した。

生成りがかったアンティークな文字盤に、濃い緑色のレザーベルトを組み合わせた、わたしだけの腕時計。レザーはだんだんと柔らかいカーキのような色合いになるそうで、すごく楽しみ。


世の中が変わって思うように出掛けにくくなったこともあって、こんなにときめく買い物は久しぶりだった。

実際に手で触れてみたり、店員さんと話してみたり。ビビッと心がときめく出会いは、ネットではなかなか巡り会えない。


帰り道、ほんとに買ってよかったのかな?なんて迷いは少しもなく、ただただ上機嫌。

家に帰って、まだ少し硬い革のベルトを腕につけて、にんまり。最高に素敵。

この革がもっと馴染む頃、わたしはどんな気持ちでどんな毎日を、この時計と過ごしているのだろう。


お金の使い道を考える上で、いつもの慎重な姿勢は大事だし、たくさん悩んで買ったからこその愛着もあるけれど。

思えば、買い物に限らず、これだ!と素直に思える出会いはいつも、時間が経っても満足のいく選択だ。

ビビッとときめく出会いは、これからも逃さず大切にしたい、と改めて思ったのでした。


✳︎  ✳︎  ✳︎


ちなみに、今回購入したのは、
Knot(ノット)の腕時計。

文字盤とベルトを自由に組み合わせることができるメイドインジャパンの時計屋さん。

ベルトは簡単に付け替えが可能で、レザーやファブリックなど、種類がとても豊富。

文字盤のガラスがサファイアガラスという傷の付きにくい素材なのもポイントで、物持ちがあまり良くない夫が何年も使っていても、傷ひとつない!

今回買ったベルトの経年変化を楽しみつつ、また新しいベルトを買うのも楽しみです。

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