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生テンペの美味しい食べ方①フライドテンペ(オススメ>熟成0日目〜5日目)

テンペを美味しく食べる方法はいくつもある。

その中でも、とりあえず手に入れたらできるだけすぐに試して欲しい食べ方がフライドテンペ。

※そもそもテンペってなに?はこちらの記事から。


生テンペは発酵完了してから冷蔵庫に入れていても熟成が進み、味が変化していく。

できあがった日を0日目とすると、発送の場合は1日目に発送、最短2日目に手元に届くことになる。

それは今、定期的にテンペを販売していただいているお店も同じ。

なので、お店で納品日にゲットすると、2日目のテンペがゲットできてそれができたてに一番近い状態、つまり超フレッシュな状態のテンペを食べることができる。

(出店の時と、小林ファームさんと共催中の愛菜館での販売会『畑の景色12ヶ月』やショップマドレさんでの販売はだいたい1日目のテンペが並ぶ。)

熟成してもそれはそれでおいしいし、冷凍してもおいしいけれど、その考えはここでは一旦捨てておく。

だって、熟成した状態のものはいつでも試せるし、冷凍のテンペは他にも売っているから。

せっかく木下実験室のできたてほやほやの生テンペを手に入れてもらったんだったら、それはもうできたてほやほやをほんの少しでも食べてみて欲しい。

それは買った人の特権でもあるし、そのできたてのおいしさに惚れ込んでいるからこそ、正直少し分かりにくくて発送日も限定的なできたて発送システムをとっているのだ。

なので、とにかくまず手元に届いたら、封をあけて、7mm〜1cmくらいの厚めスライスを数枚切って、ちょっと高めの揚げ油に(テンペ入れたら泡がぴちぴち広がるくらい)放り込んで、ほんのり色づいたら、油からあげて、熱々のホクホクをその場でつまみ食いをしてほしい。ほんの少し塩をかけてもいい。フライドテンペ。最もシンプルで、できたてほやほやの”生”テンペならではの美味しさを一番堪能できる食べ方

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フライドテンペの美味しさに目覚めたのは、京都のcenciさんのこの一皿。ペルシュウと自家製モッツァレラ。(結婚お披露目会の時にテンペ持ち込みで出していただきました。)それまでも、テンペが美味しいとは知っていたけれど、こんなにもシンプルな調理でこんなにも美味しくできるのか…と衝撃を受けた1皿。この1皿にたどり着きたくてフライドテンペをちゃんと作るようになった。


これは、絶対に、おいしい、たぶん子どもから大人まで好きな味。

ちょっとフライドポテトみたいな感じもありつつ、すごく淡泊なのに旨味が強い。

たぶん、一度作ると、つまみ食いで一気になくなる。

そしてまたスライスを1枚、2枚、3枚と揚げずにいられなくなるのだ。

それが、できたてほやほやの生テンペで作るフライドテンペ。

できたての、”生”のテンペの美味しさを堪能できる、シンプルかつ贅沢な食べ方なのだ。


このフライドテンペ、そのままでも、塩(ハーブソルトもいけるし、もちろん胡椒もいける)をかけるだけでも十分おいしいのだけど、ちょっとだけアレンジすることでまた違った美味しさを楽しむことができる。


中でもおすすめの組み合わせは、テンペxトマトピュレテンペx白カビチーズの2つ。

まず、トマトピュレ

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このテンペは、シバタグラウンドミュージックさんのフクユタカのテンペ。みずくぐりテンペよりあっさりめの味わい。トマトピュレは、近江園田ふぁーむさんのサンマルツァーノで作った自家製。


え?ケチャップじゃないの?となるかもしれない。

もちろんケチャップでもおいしいし、スライスする代わりにスティック状に切ればフライドポテトさながらで特に子どもには大人気。

でも、揚げたてのほくほくのフライドテンペにシンプルなトマトピュレをドバッとかければ、トマトのほのかな酸味が爽やかで、それでいてトマトは旨味強いので(湯むきした後のお湯は昆布の味するよね。)、テンペの旨味と合わさって、旨味が増し増しになる。

私は毎年夏になると、地元の農家さんが農薬に頼らず育てたサンマルツァーノをたくさん購入して、ピュレにしたりホールトマトにして瓶詰めしているので、トマトピュレはだいたいいつでも手に入るけれど、そうでない場合はケチャップでも、もしくはたぶんトマトジュースを軽く煮込むといける気がする。(子どもはケチャップの方が好きかも)


そしてもうひとつは白カビ系チーズ

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テンペはブロック状に揚げるのもおすすめ。こちらのチーズは、滋賀県竜王町の古株牧場さんのつやこフロマージュ。ブラックペッパーも少し。ブラックペッパーはクラタペッパーがお気に入り。香りが抜群。


木下実験室のテンペは生食ファンが一定数いるのだけど、生テンペを食べた人に”カマンベールの白カビの部分みたい”とちらほら言われる(もしくはキノコに形容される)。

テンペはクモノスカビという白カビの菌糸によって大豆がブロック状に固まった食べ物なので、生で食べるテンペは確かに白カビの味がする。フライドテンペを作りながら生でもつまみ食いしてみたらよく分かるのでぜひ試してみてほしい(”味”はほとんどないけど、”旨味”のかたまりであるというのもよく分かってもらえると思う。)。なので、生の状態でも白カビチーズとの相性は抜群なのだけど、揚げたらこれがもう、最高の組み合わせ。これは2020年に発見した最高の組み合わせ(古株牧場さんのつやこフロマージュ、フロマージュドツツーは抜群だった。)。


そんなわけで、フライドテンペの作り方。


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フライドテンペ

<材料>

生テンペ(熟成0〜5日がおすすめ)…好きなだけ

揚げ油…適量 ※木下実験室では滋賀県産圧搾絞り菜種油菜ばかりを使用

塩…適量

<作り方>

①テンペは袋から出し、食べたい分だけ7mm〜1cm幅にスライスする。
(ブロック状にしても◎もしくはスティック状に切ると、フライドポテトの気分になる。)

②揚げ油を熱し、①を放り込む。

③ほんのり色づいたら油からあげ、軽く油を切る。

④塩を軽くふりかけ、できたてを頬張る。


※白胡椒、黒胡椒、ハーブソルトもおいしい。
※カレー粉をまぶしてもおいしい。
※トマトピュレをたっぷりかけたり、ケチャップを添えても。
※熱々のうちにチーズと一緒に食べてもおいしい。
※醤油ひとたらしもおいしい。
※スープに入れるのも手軽で食べ応えアップでおいしい。特にやっぱりエスニック系のトマトベースのほんのり酸味スープに合わせると最高。
※カレーやハヤシライス的なものに添えるのも手軽で食べ応えもアップしておいしい。

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とにもかくにも、フライドテンペをまずはぜひ。


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