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【読書記録】最近読んだ本3冊③


こんにちは、かぼたるです☺︎

ここのところ読書量が減っていたのでひさびさの読書記録です。


①『乙女部部長』吉野万理子


32歳デパート勤務の小夏が同志と乙女部を結成し、運命の出会いを待ち望む話。
恋愛というよりは友情を感じさせるあたたかいお話でした。

読み終わって少しモヤモヤしたのは、小夏が恋愛に対して受け身すぎだったこと。
結局は友だちのお膳立てでいい人と出会えていて、もう少し本人の苦労とか葛藤とか掘り下げて描かれていたら応援できたかなぁ。

ちょっと厳しめになっちゃいましたが、読みやすくて面白かったです!

②『ままならないから私とあなた』朝井リョウ


表題作と「レンタル世界」の2篇があり、「レンタル世界」のほうがどんでん返しが激しくて私は面白かったです。

主人公は先輩の結婚式で見かけた女性に一目惚れします。
後日偶然街で見かけた彼女は、レンタル友達として式に参加していただけの全くの他人でした。
彼女に主人公はレンタル彼女を依頼します。

この主人公がとにかく気持ち悪い笑。
他に彼女いるのに言い寄ってきたり、初対面で風俗通いの話をしたり、「俺が彼女を変えてやるぜ」的な勘違い野郎だったり。
なので最後のどんでん返しをくらったときはすっきりしました。

同時に深く考えさせられた話でした。
自分が正しいと思っていた価値観って、実は他人にとっては違うものなのかもしれない。


③『猫のお告げは樹の下で』青山美智子


この小説では思い悩む人たちが7人登場します。
彼らは神社で出会った猫からお告げが書かれた葉っぱを授かり、そのお告げが悩みを解くキーワードになります。

私が一番心に残ったのは3話目です。
進学も恋愛も流されるままに生き、自分が何をしたいのかわからない主人公。
バイト先の先輩が音楽で夢を掴もうとする姿に、つい
「自分にしかできないことがあっていいですよね」
と棘のある言い方をしてしまいます。

先輩はこんな言葉を返します。

「オレにしか弾けないギターなんてない。
ただ、オレだから弾けるギターがある。」


noteでも仕事でもなんだか通じる気がして、すごくいい言葉だなと思いました。


✎︎____________


以上3作品ご紹介しました!

最近は読書よりもインスタで幼児食や手帳の投稿を眺めることに癒されていました。

それはそれで楽しいけれど、読書もやっぱり大切で。
知らない知識や考え方に深く触れられていいもんだなぁとこの記事を書きながら再認識しました。

では!

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