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ワンネスの愛

今年は町内会の班長をしている。

集金だとか、お祭りだとか、正直面倒ではある。

けれどもそういう雑事のなかに、すこし心が動くことがあった。

お祭りでも仕事があり、今夏一番の暑い日に一日中外にいた。汗だくで不快指数はMaxだけど、地域の人たちがそれぞれに楽しんでいる姿をみていると、ふとワンネスの愛の感覚を感じた。

楽しい時間を共有している、ひとかたまりの大きなエネルギーがここにある。そう思うと、自分を含めたそのエネルギー体に対する愛を感じた。

ワンネスの愛についてはいろいろな人が語っているし、このところ仕事でもそれに触れた文を訳していた。だから概念は理解しているけれど、自分がそれを感じているかというと、感じてはいなかったと思う。行ったことのない国、食べたことのない食べもののような感じ。

それを、ほんのりとだけど、感じた。

帰り道の夕焼け空には、赤い龍もいた。

何を食べるかとか、どう考えるかとかも大切だけど、それを理由に誰かと断絶する必要はない。

自分の自由が守られる程度の距離を取ればいいだけ。

相容れないその人たちもワンネスの一部であって、自分と切り離すことはできないのだから。

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