損したくないと思うことをやめる
機械翻訳の台頭で、翻訳者は仕事がなくなる?などといわれたりもする昨今。
用途によっては機械で事足りる場合ももちろんあると思うけれど、一定以上のクオリティが必要とされる場面においては、まだまだ人間の手が必要だと私は感じている。
けど現実問題、単価は下がっていて。
これについて、自分を安売りしちゃいけないとか、安く請けることは後進のためにもならないという声が翻訳者から挙がっている。
私もギャラが安いということは骨身に沁みているのだけど、この問題にどう向きあえばいいのか、ずっともやもやしていた。
もちろん正当な評価が欲しいと思ってはいるけれど。業界にお金が回っていないのもわかっているので。
仕事自体は楽しくて、やりたくてやっている。費やした時間やエネルギーと、報酬が釣りあっていない感じはある。かといって、見合わないから辞めたい、とは思っていない。
なら、「楽しい」にフォーカスしてやるしかないのかな?と思った。
問題は何かというと、労力に対して報酬が少ないのは損している、と感じていることではないだろうか。
でも、生活はできているし、仕事内容にも満足しているのだから、問題は「損している」という感情だけ。だからそれを手放せばいい。
※業界のためにも、と闘ってくださっている翻訳者さんには感謝していますし、応援しています
すべてはうまくいくと信じているから、というのもある。
交渉は向いていないから、とにかくクオリティを上げることしかできない。真摯に取り組んでいれば、必要なものは手に入ると信じているから。
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