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BB小説家コミュニティ第7期参加レポート02

 実家のトイレの壁には年間カレンダーが貼られていて、子供の頃の私はそれを見るのが好きだった。そしていつも疑問に思っていた。
 なぜ2月には28日しかないのだろう…。その疑問は未だに解消されていない。
 2023年2月の終わりは、私の拠り所となっていた場所の終焉を示す。私は明日からどうやって生きていけばいいというのか。
 というわけで。
#BB小説家コミュニティ 第7期感想レポート第2弾、はっじまっるよー!!!

(前回までのあらすじ)

 小説を書く上で自信喪失していた私は、とある出来事によりBB小説家コミュニティに出会い、なんやかんやで7期(スタンダードプラン)に入会を決意する事に。あらゆる立場である参加者の集う温かいコミュ内で作業に集中でき、感想サービスによって少しずつ自信を取り戻していくのであった…。

1月(2か月目)後半

 前回の記事 に記載した通り、コロナ罹患に襲われた1月には感想サービスにて1本のプロット提出をした。唐突な世界観を受け入れて下さり、用語の食い違いについてご指摘を頂いた後、私は本文のスタートに悩んでいた。
 プロットを書いた事によって一仕事終えた気がするのはなぜ…?
 しかしここで満足してはならない。仕事に復帰した私は、プロットをより細かく練りながら本文の書き出しをスタート、そして1月末までに1万文字を書けたので、感想サービスにて同じ編集さんに冒頭1万文字を見ていただいた。
 私にとって、小説は読まれるまでにハードルが高いものである。どんなに面白い物でも読み進められなければ意味がない。というわけで、私の書いた作文は読者さんにとって読み進められるものであるかどうかを質問した。
 すると、脳が蕩けそうになるくらい有難いお言葉をいただけた。面白いのだそうだ。続きが気になるのだそうだ。
 え、まじで? こちとら一次落選楽勝な弱小作文書きやぞ?
 チョロい自尊心を得た私はそのまま長編を書き進めることに成功。後に拝聴したオタペン社長の話によると、BBコミュは褒めて伸ばす場所だそうだ。勘違いをしてはならない。

2月(3か月目)

 さて、感想サービスにはすごいサービスがある。10万文字に対する感想フィードバックである。
 遅筆であり遅読である私にとって、10万文字(それも素人の書いたもの!)を読むのは一苦労だろうと想像に容易い。編集者ってマジですげーぞ…。
 一次落選した私の長編もどきを提出してもいいのかどうか、私はずっと悩んでいた。上記にある書きかけの長編を(10万文字に満たなくても)提出する事も考えたのだが、やっぱり私が渾身の力を込めて書いたものをプロの目で見ていただきたい…でもこれはあかんやつだ、下手すぎて叱られるかもしれない…(再び見せる臆病心)。

 悩んだ結果、私は「比較的甘口で」と叱られない方向で例の長編を提出。すると翌日に返事が返ってきた。早すぎない?!(後で知ったのだが、いつもお世話になっていたその編集者さんは速読できる方だそうである。いつも温かいお言葉をくださり、感謝でしかない)
 そして、一度は砕けた私の心を寄せ集めてくださるような、とても優しいお言葉を下さったのだ。

個人的には非常に面白く、透明感ある巧みな描写で三人それぞれの価値観が描き出され、奏でられる世界の彩が目に浮かぶようで、重厚なストーリーに読後非常に満足感を覚えました。
(中略)
その他、落選に関しては、レーベルが求めるものなどが場所によって違いますので、一か所で落選したからと言って、他が通らないというわけではないですので、この作品が適した場所を模索するのも一つの手ではないでしょうか。

いただいたフィードバックより一部引用

 見たか、審査員(下読み)ども!!!!!
 ていうか! 巧みて! 透明感て!
 めっちゃ褒められてしまい、この編集者さん私のファンになったのかな…とスーパー勘違いを起こすレベルである。非常に危険だ。冷静になれ。褒められたのは私が「甘い評価をしてね☆」と向上心のかけらもない申し出をしたからである。身の程を知れ。
 しかし頭では分かっていても、褒められるのは誰だって嬉しい。モチベをMAXまでチャージした私は、比較的休みの多かった2月にはDiscordの集中部屋に籠ってひたすら作業を進めた。
 そして残る感想枠は2個である。
 そんな時、ある公募を見つけた私は思いついたお話をどうしても書きたくなった。それまで調子よく書いていた長編の作業をいったん中止し、資料を読み、そして1本のプロットを提出。こちらについては別の編集者さんが担当してくださり、ただいまフィードバック待ちである(非常に楽しみである)
 ちなみに資料を集めている時や物語を構想している時も、私は集中部屋に引き籠っていた。他にも頑張っていらっしゃる方がいるのは非常に心強い。学校の図書館のような場所だ。
 もう1本の感想枠では12月に書いた 短編 を提出、こちらはいつもの編集者さんが見て下さり、このままでよいと言って下さった。どこまでも褒めて下さる方である。

行動結果と気づき

■12月
・集中部屋に籠って作業
・短編(「てっぺんの星」)を執筆、集中部屋で非常に捗ったのを覚えている。
・別名義の二次創作の執筆(紅白歌合戦を背後で流しながら)
・感想サービスに短編を提出(既存短編「四角い世界」、恐れ多くて1本のの枠のみ使用)
・他、キックオフ会やいくつかの交流会参加
1月
・集中部屋に籠って作業
・別名義の二次創作をほぼ完成(あとはエピローグが残っている)
・コロナ罹患、時間ができた事でプロットについて学ぶ(コミュニティにて参考書籍などを教わる)
・新作長編(8万文字想定)のプロットと冒頭1万文字の執筆し、それぞれを感想サービスに提出
2月
・集中部屋に籠って作業
・上記の長編を6万文字まで執筆
・新作短編(3万文字前後を想定)のプロットを作成、感想サービスに提出
・12月執筆の短編(「てっぺんの星」)を感想サービスに提出
・他、編集相談会や交流会などに参加

 申し込み時に提出したふざけた目標「長編プロット1本完成」を遥かに超える結果である。これもすべて執筆を促進できる環境のおかげだ。
 そしてコミュ内で作業をしていて気付いた事が一つある。それは、私が今までいかに進捗を気にせずに日々作業をしていたかという事だ。
 これまでの私は文字数を意識せずにダラダラと文章を書いていた。しかし、コミュ内にある「進捗報告」スレッドで報告をする目的で、その日の進捗文字数を書き出したところ、自分の執筆速度を知る事ができた。私はスレッドを遡り、記録する事に決めた。進捗を視覚化する事によって自分の作業を客観視できる。これはBBコミュが終わってもぜひ続けていきたい習慣だ(100円ショップで可愛い手帳を買いました)

 ちなみに私はマ〇ドナルドで欲しいメニューを注文できないという驚愕なレベルのコミュ弱なので、お喋りできる執筆部屋には近づく事ができず、参加者さんとの交流もほとんどしなかった。
 しかしBBコミュのいいところは、交流が必須ではないところである。使い方はまさに人それぞれ、交流しながら士気を高めていくのもよし、脇目もふらずに作業するのもよし、あらゆる人々の発言を傍観するのもよし、ただペットを愛でるのもよし(ペット部屋というのもありました)、参加者それぞれが自分に合った使い方をする事で創作意欲をあげていく場所、それがBBコミュだ!

最後に

 というわけで、非常に拙いレビューではあるが、BB小説家コミュニティ7期に参加した私の感想は以上である。
 初めての参加だったが、本当に居心地のよい場所だった。運営者さんはもちろん、参加されている皆さんの対応も優しくて、困った時には助けてくださり、悩んだ時には助言をくださった。
 本当に、本当に充実した三か月間だった。

 今のスタイルで一次創作を始めてもうすぐ三年が経つのだが(そして初めて小説を書き始めた時から数えたらとんでもない年数なのだが)、私は未だに自分がどうしたいのか分かっていない。
 それでも小説を書くという行為は、他人が当然のようにしている事をできない私にとっての手段であり、やめる事はできないのだろうと思う。
 今後どうなるかは分からないけれど、私はこの三か月間を忘れないだろう。
 そしてBB小説家コミュニティ、8期もあるという噂なので…(!)
 もし参加できた際にはまたレビューを書きたいと思う。

 最後に、オタペン社長をはじめ、編集者様、参加されていた皆様、ありがとうございました!!


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