ぬいぐるみが捨てられない
大掃除をいちおう毎年やるので、去年もそれなりに整理はしたはずなのですが、どうにもこうにも捨てられないものに、ぬいぐるみがあります。
じゃじゃ丸とぴっころとぽろり、おそらく昭和末期の商品であろうペンギン、かつて海遊館で買ったジンベエザメ、イノシシ年の正月(1995年……)にレストランでもらったイノシシ。
いつ入手したのかよくわからないキツネやらタヌキやらシャチやらイルカやら。我が家のクローゼットは動物さんたち大集合の状態でした。
半分くらいは弟がひとり暮らしを始めた際に持っていって、だいぶすっきりしたのですけれども。自分はどちらかというとトミカが友達だったので、ぬいぐるみの大部分は弟が幼い頃に買ってもらっていたものです。
昔はじたばたゴマちゃん(平成初期の大ヒット商品)も我が家で愛でられていたのですが、あまりにも愛でられ過ぎて、至るところで身体をバンバン叩かれて、最終的には萎んでしまっていました。
アザラシはアシベくんのように丁重に扱いましょう。ちなみに作中では現在のゴマちゃんは水族館で暮らしており、コゴマちゃんとココゴマちゃんという子供がいます。詳しくは『青少年アシベ』を読んでみてください。BLもあるよ。けっこう濃いめに……。
多少は片づいたとはいえども、自分が生まれる前からいたらしい、じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりのにこにこ島の3人組は未だにリビングに鎮座しているし、どこで買ったかよくわからないプーアルや、まだすみっコぐらしがマイナーだった頃に気まぐれで買った雑草くん、バイト先で落とし主がいつまでも現れなかったのでもらったシナモロールなどが机にいます。
特にオカルト的なものに対する心酔はないのですが、ぬいぐるみや人形はなんとなく魂のようなものがあると勝手に思っている節があって、そう易々とゴミ箱に入れられない。
ゴミ箱に入れたあとに焼却炉に連れて行かれると想像すると実に不憫で不憫で。『トイ・ストーリー3』でウッディたちが落とされた場面と同じことをされると思うと、断捨離の手も止まるというもの。
ならばメルカリに出せばどうなのかということも考えましたが、経年劣化がそれなりにあって、他所様に売れるものなのかという問題もあり、なおかつやっぱり魂のようがあるような気がして、どうも気軽には手放せないのです。
アメリカなんかでは、使わなくなったおもちゃは親戚や近所の子供に全部あげるのが習慣化しているようです。
うちもいずれそうなるのかもしれませんが、現代のちびっこにとってにこにこ島の3人なんかは歴史上のキャラクターなので、それを喜んでくれるのかどうかは不明。
雑草くんは「俺は売れる前からすみっコぐらしを知っていた」とドヤるために置いておきたい。
シナモロールはあのままだと廃棄されていただろうから、あのタイミングで自分が見つけたのはたぶん運命である。
ということで、彼らはまだしばらくうちにいることになりそうです。
サウナはたのしい。