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『選ばれる女におなりなさい』たくさんの正解を持っておきたくて

デヴィ夫人の書かれた本、何度も店頭で見てはやり過ごしてを繰り返して、これを機にやっと買ってみた。このアクションが起こせただけで、今回会社から与えられた宿題は意味があったと思う。

全体を通して「いかに結婚が素敵か、私はどうやって射止めたか」という話が繰り広げられていた。はい、多分全員が「顔だろ」と思った事でしょう。そうです。それもあります。

でもそれだけじゃなくて、教養がいかに大事であるかが記されてもいた。
顔やルックス、生まれた環境とか、もう変えられないことを悔やむ暇があったら勉強してひとつでも多くの教養を身に着けた方がいい、と。まさにその通りだなんだろうな。先輩も似たようなこと言ってたもん。

ちなみにこの本で一番夢中になったというか、抉られたというか、心に暗雲が立ち込めたのは、婚活論を紹介する中にあった「男性の前では常に"可愛げのある女"でいること」という話。

これは私がずっと悩んでいた…もはやコンプレックスみたいな話なんだけど、まず可愛げって何?
なぜ自分でできることを敢えて男にやってもらう必要があるのか、そんな甘えるようなことできない、なんて恥ずかしい考えなんだろうって思ってしまう。
でもこの本には、一見甘えているようでも"男性を王様の気分にして差し上げる"ことで、最終的に男性に選ばれる。つまりイニシアチブを取れる!と書かれていた。一理あるなとは思った。できるかは別だけど。

人に甘えられるようになりたい。いつまで「キチンとしなきゃ、こうあるべきだ。」に囚われなきゃいけないのか?皆はどうやって乗り越えてるんだろう。ここが成長しない限り、恋愛なんてもっての外だと思ってる。世の女性には、こんな悩みはないんだろうか。

素敵な恋愛がしたい。おばあちゃんになっても相手をリスペクトできる結婚がしたい。ドラマチックな演出の一つや二つ体験してみたい。花言葉が添えられた薔薇の花束を贈られたい。ソファの上でパートナーにもたれかかって、体温を分け合いながら二人で映画を観たい。好きで好きで言葉なんかじゃ表現できなくて、泣くことしかできないその瞬間を知りたい。

理想はあるのに、自分が歪すぎる。理由なき愛を理解できない乏しい自分は、愛する人も、愛してくれる人もいない。それをどこかで悟って、諦めている。

素敵な本だったのに鬱になるっていう、闇を吐露するだけの回になってしまった。

デヴィ夫人の言っていることは、ひとつの正解だと思う。でも結局、自分で自分の正解を作っていくことでしか人生は進んでいかないね。だから、道を作るためのスキルとして役立てていこうと思う。ありがとうございました。


なみ

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