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どろどろほねっこ

ほねってとても綺麗なのに、無機質なはずなのにあったかい。

ほねって感じだと骨っぽいのに、ひらがなだとほねっぽい。

硬い骨と、柔らかく曲線のあるほね。

隈研吾の建築がもつ柔らかさみたいなものを感じてしまう。


そうこうしてると、ほねのことが知りたくなる。

あぁ、なんて素敵なんだろう、ってなってしまう。

でもね、そんなきれいなほねを知るためには、どろどろしたところを通らないと行けないの。


グロテスクな、その時間。

私は、あれをどうやって受け止めればいいかわからなかった。

くさいし、興味を持ったり好奇心を持ったりしたら気持ち悪いと思う人がいる、

もうどうしたらいいかわからないんだよ。


私は逃げた。そこから逃げた。

でも、何回飛び出しても、また戻ってきてしまう。

生々しさの中に、残酷さの中に、光るものがあるから。


わかりあえなさも似たところがある。

知ろうとすると生々しい、誰かからそこまで行くなと言われる。

でも、その先に、答えてくれるほねがあるなら、見えるものがある。

進化のダイナミズムも、この世界が生まれた奇跡も、そこに詰まってる。


だから、今日だって、どうしたらいいかわからないけど、

なくならないように、大切にしながら、ほねを眺めるんだ。

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