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これを恋と呼ぶのなら

刹那なる愛を恋と呼ぶなら、

これは恋なんだと思う。


赤い花がたくさんあるように、愛もいろんな形があるね。

愛なんて言葉で片づけないでと言うのなら、

私は花言葉を添えて、いつでも君に届けるよ。


私のこころはシュークリームの生地みたい

トーストで焼かれて焦がされていく。

白い泡は、さとうの色に惑わされながら、

七色に光っている。


ほんとは真っ赤な想いを、赤から作った7色で彩ろう。

まるで赤だったことを知らないような顔をして

そのとろける甘さの上に漂いたい


甘くてぬるい、その肌をなでる泡たちは

やがて我に返ったように佇むキャラメリゼ


誰かがこれを老いとよんだけど、

ずっとその息の中で私たちは暮らしていた。


話さないで、そっと息を潜めて

ゆっくり目を見て

最初から、私はここにいるよ。

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