妄想発信基地の軌跡(4) 新たな組織のあり方
▼バビル6プロジェクト:2005年ころ〜
クリエイターによる共創のための新しい組織を目指したプロジェクトhttps://drive.google.com/file/d/1B6Pc-TlKpT5JK7ZwSl_JmoFQ5IcAmbah/view?usp=sharing
前述の「MPP」を発展させて「クリエイターがより活動しやすい新しい形の組織を作りたい」と思うようになりました。
主にフリーランスのクリエイターを対象に、資料や機材やノウハウなどをシェアできるだけでなく、スペースを緩く区切り、あえて声が聞こえるようにしたり顔が見えるようにすることで、今までになかった繋がりが生まれ、自然と案件やプロジェクトベースで新しいコラボレーションが生まれるのではないか?…と思うようになりました。
そのような想いから、勢いだけでだだっ広いスペースを借りました。
今から思うと、コワーキングスペース(のようなモノ)を作ろうとしていたのですが、日本でコワーキングスペースを立ち上げた実例がまだなかったので、私自身が“コワーキング”という言葉や概念を全く知らなくても仕方なかったと思います。
ただ、この「コラボレーションを生み出す新しい形のシェアオフィス」をうまく説明できなかったため、当然のように周囲の理解を得られず、とにかくだだっ広いスペースを維持するためだけにひたすら働くという…悶々とした日々を過ごすことになりました。
そのように行き詰まっていた矢先、かつてMPPに参加していた知人から「LLPを立ち上げてみないか?」と声をかけられました。
「LLP」とは日本では「有限責任事業組合」と呼ばれていますが、組合と法人の良いとこ取りをしたようなイギリス発祥の組織の形です。
・合議制によるフラットな組織
・出資比率と分配比率を自由に決められる
・2重課税にならない(パススルー課税)
などのクリエイターが集まって作るにはとても都合の良い組織形態になっています。
例えば、アニメや映画のクレジットに、以前は「〇〇製作委員会」という表記を見かけたと思いますが、今は「〇〇パートナーズ」に変わっています。この「パートナーズ」はLLPを指します。
そんなLLPが、会社法の改正により日本でも立ち上げられるようになるということで、話を持ちかけた知人と周囲の全面的なバックアップのおかげで「バビル6LLP」は日本第1号のLLPとなりました。
こうして私が目指す『クリエイター向けの新しい形のシェアオフィス+それを支える新しい形の組織』を立ち上げることが出来たのですが、「LLP」と「コワーキング」というまだ馴染みのない2つの概念を上手く説明できず理解も得られず、そして活用できないまま、失速していきました。
そんな中、これだけでも頑張っていたら(注力していたら)状況が変わっていたかもしれない…というプロジェクトを一つだけ紹介します。
▼festa-festa
https://drive.google.com/file/d/1f8G8AiAw6goz4fzA67p7w6Q_ix3mpccT/view?usp=sharing
ハンドメイド作家をネットとリアルの両面で支援する仕組みですが、数年後に同様のサービスが始まったことを知ることになりました。
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