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粛々と日常

通常と日常をこの小さな家の中で転がして粛々と暮らすばかり。という近況のようなもの。

こちらはこれと言った自粛要請もなく、あらゆることがわりと普通。

とはいえ、やっぱり不要不急の外出はよくないよねと言うわけで、子どもたちとおうちで粛々と暮らしている。
お庭にテントを出してみたり、小麦粘土をつくったり。
粘土で息子はポケモンのレアコイルだかを作って、長女はパパとママを作っていた。長女の作ったパパが執念を感じるほど髭が濃くてとてもよかった。リアルに忠実。

あ、あとiPadに子ども向けのアプリを少し追加したりも。
いなつちさんがnoteで書いてたspringin’ がおもしろくてかわいくて、とってもいい。

まだまだ手探りだけど、長女はハマりそう。


買い物も最低限で済ませたいので、どっさりと買いこんで冷蔵庫に食材を詰め込んでいる。はなから、家の中でなんとかすると割り切っていると意外と家事も苦にならない。
どこにもいく予定がないんだから、ここでやることを粛々とやろうか、という気持ちになる。
一昨日だったかは、床も磨いた。雑巾がぎょっとするほど黒くなって、こんなところで暮らしていたのかと愕然とした。
自宅にいる前提で買い物もしこたましてあるので、普段なら材料費と比べてしまってつい敬遠しがちなミールキットみたいなものだったり、冷凍のコロッケとかも常備している。冷蔵庫の中にセーフティネットがたくさんあるのでご飯の支度のハードルもどことなく低い。
外出を控えて選択肢が減っていることで、なんだか少し暮らしやすくなった気がする。

子どもたちも家の中(またはお庭)でからだを持て余しながらも、たのしく遊んでいる。
ウォークインクローゼットに学校を開校されたって、おもちゃ部屋が「ひみつきち」になったって、あたたかくやさしく天使のように見守っている。
知恵を絞って存分に遊ぶがいい。

*

昨日は午前中に仲良しのライターさんとzoomでおしゃべりをした。
地方の片隅にいても、会いたい人に会えるんだなぁと思うと未来を感じる。
北海道、九州、海外 、そして三重県の私。
ある意味全員海外なんだからびっくりするね。ほんとうだったら飛行機に乗って会いに行くはずなのに。ほうじ茶片手にたわいもない会話をできる時代。未来。

これもまた、みんなの窮屈があってこそのお茶会だったわけだから、この異常事態も悪くないな、という気持ちになる。

信頼できる人がいるということって、とっても勇気だ。
どこを向いたらいいか分からなくなることがたくさんあるけれど、こちらを向いて笑ってくれる人がいるという安心感。
楽しい時間をありがとう。

お昼からは、仲良しの家族のお誘いで一緒に市民プールに行った。
え、プールやってんの?と思ったけど湿度が高くて、塩素で消毒されてるからむしろ安全という見解なのかしら。はてさて。
久々のスーパー以外のお出かけ。
あちらのご家族が近所のお友達もつれてきていて、子どもがうちもあわせると八人。がやがやと楽しかった。

プールからあがったら、両家の子どもたちからお泊りしたいコール。
毎回別れ際はこんな感じ。
火曜日なら来てもいいよ、と返事をしたんだけど、「今日がいいの!」と、もうすでに気持ちはお泊りが始まってるかのようなニコニコの子どもたち。
お友達一家のご両親が快諾してくださって(やさしい)、上のふたりのお泊りが決まった。
「今日は手巻きだよ」とあちらのお父さん。

いったん帰宅して着替えを準備しながら、いやでもやっぱりうちに来てもらったほうがよかったのでは、と悶々としたんだけど今さら会場を変えるとまたいろいろとややこしいので、しこたまの差し入れと共に、子どもたちを送り出した。

末っ子が自分も行きたかったとべそべそするので、「なんでも食べたいもの言っていいよ」と言うと、チャーハン、と。楽ちんだな。

というわけでチャーハンをこしらえて、あとはなにを作ろうかなと考えたんだけど、チャーハンにはおいしい餃子だろう、餃子が食べたい、というわけで急遽、お気に入りの中華料理屋さんに電話をした。
餃子を二種類と、空心菜炒め、と北京ダックをテイクアウト。

私は餃子がうんと大好きなんだけど、ラーメン屋さんで餃子を食べるたびに、違うこれじゃない、と思って生きていた。
餃子好きが、おいしい餃子がありゃしない、と矛盾した思いを抱えていた。んだけど、ここの餃子に関しては、大正解。むっちりとした皮の厚み、溢れる肉汁、みちみちに詰まった餡、すべてにおいてこれが餃子である、と心の底から湧き上がる思い。
北京ダックもめちゃくちゃおいしくて、夫と身悶えしながら食べた。おいしさが染みわたった。
どうかこの有事で潰れないでね。また買いに行くから。


お腹がいっぱいになったら、夫と末っ子と三人でお風呂に入って、早々に寝た。

今日は、早くお迎えに行かなくちゃ。


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先週、記事がふたつ公開になってます。

コロナが落ち着いたら遊びに行ってほしい伊賀市のお話。
大人も子どもも忍者になれる楽しい町。衣装も着れるし、忍者屋敷もあるんだから。想像してみて、忍者になったところを。そして、我が子が忍者になったところを。ほうらね、行きたくなったでしょ。



休校中、憤怒しそうになったら(なってるけど)、このようにメンタルを立て直しているよ、というお話。私が出会った聖母たちを心に描いて生きてる。甘いんだろうか、と思ったときにも「ちがう、これは寛容さ」と思う材料にもなる。

また読みにきてくれたらそれでもう。