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『 へレディタリー』とタロットカード

こちらのコーナーはタロットカードで映画の解説をしようという
映画好きさんと占い好きさんに送るオモシロ企画第4弾です

詳しくは1回目をお読みください👁
『 シークレット・ヴォイス』とタロットカード

BUNNY TAROT
ただいま第二版販売中!ツルツルええなー!

今回はこちらです⬇
ここ50年で一番のホラーと言われているそうですが
ちょっと……日本人的にはそうでもないぞ🤔
と感じたのが本音

「へレディタリー/継承」
2018年アメリカのホラー映画

※🚫マークから先はネタバレ含みます※

ちょっと見てくれが変わった女の子
のお話しなのかなー

とか思ってたら
全然違うんだけど…

普通の一家団欒なとこから物語は始まります

普通というか…
おばあちゃんのお葬式シーンからなので
まあ、最初から不穏です💩

さらに音楽も不協和音です

主人公であるアニーは
このお葬式されているおばあちゃんの娘で
夫と息子と娘と四人暮らし

お葬式で弔辞を述べてましたが
参列者とも関わりがなく
亡くなった母親とも折り合いが悪そうでした

太陽」はなぜ!!と思ったのですが
子供も陰気やし
この映画の絵面自体が陰気やし!


アニーはドールハウス作家で
そのうちのひとつのお部屋の中から
映画が始まった事を考えると
このお気楽太陽カードは
木馬や家具のようにも見えます👀

そして
キーワードは子供
です

怒涛の展開になります

お兄ちゃん、ピーターが出かけたパーティに
妹も連れて行っていて
そこで妹がピーナツアレルギー発作が出て
ピーターの車で急いで帰るんです

後部座席で苦しむ妹は
窓から頭を出します
猛スピードで走る車
車体すれすれに迫る電柱…………

事故を起こしたピーターは
呆然となり
そのまま家に帰りベッドに入ります

ソード9」の顔でした💀

翌朝の家族の状態でもありますね

アニーは母と娘を亡くし
夢遊病になったり
幻覚や幻聴の症状が出たり
顔つきがどんどん変わってしまいます

夫婦仲にも溝ができ

そして、事故を起こした本人
ピーター自信も
夢と現の境目がぼやけ始め
心霊体験や母の奇行にも悩み
精気が無くなっていきました

ポスターの顔にもなっている妹が
こんな序盤で死ぬなんて!!( ºロº)

アニーは
グループカウンセリングで知り合った
ジョーンから
所謂こっくりさん
のやり方を学び
娘の霊を呼び寄せたりと
どんどんおかしくなっていっています

しかし、ある日
ジョーンが亡くなった母と一緒に写る
写真を見つけます

ジョーンはアニーの事を知っていて
近づいてきていたのです

ワンドの2
ひとつの家族に絡みつく糸は
いったい誰が操っているのでしょうか

この家族を支配して
空高くから
今の状態を見つめているのは
誰の視点でしょう

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ここからてんやわんや!!
怒涛も怒涛だ!

アニーが屋根裏で見つけたのは
首なしの母親の死体

霊体にとアニーに襲われるピーター

逃げ入った小屋の中には祭壇があり
アニーは自分の首をノコギリで切り落とし
ピーターはここで
「地獄の8王の一人、パイモン」
になり
ジョーン達がひれ伏すのです

え!!
という結末…

最初に亡くなった祖母は王妃であり
主人公かと思われていたアニーは
悪魔の王を復活させる能力者であったわけで
本当の主人公はピーターだったのですね

カップの3
そのまま宗教コミュニティですね!

全体のまとめとして出た「カップ6

過去から脈々と引き継がれている
パイモン教

これの紋章が
妹が死ぬ原因になった
電柱に貼られていました

この家族の崩壊は
映画が始まった時から決まっていた事で
監督のアリ・アスターはインタビューで
「実存的ホラー映画」
と表現しています

家族という呪いの映画
へレディタリー/継承
なわけですね

消して避けられず
生まれた時から縛りつけるもの
という観点では
残穢」に近い物を今では感じます

こういう宗教絡みの映画って
あんまり怖さが分からないのです、私

好きな映画で
エミリー・ローズ
があるのですが
あれもホラーではありますが
宗教的なお話です

日本にも信仰はそこかしこにあるとは思いますが
あまり意識せずに生活に入り込んでいるので
神様がー、悪魔がー
みたいなのを考える事って
そんなにないですよね

この映画は「継承」という事で
お化けや祟りと言うよりは
生まれた時から家族に付き纏う信仰心
のお話しであり
私の家にはそういったものが
あるような、ないような…
なので
怖さをあまり感じる事ができませんでした
(実際、母方の祖母が
ある宗教に入っており
毎年人型に
年齢と名前を記入させられてはいました
今は祖母は鬼籍に入り
それを継ぐものはいませんが)

でも、テレビではたまに
そういうドキュメンタリーもしているし
身近なところで言えば
麻原彰晃の事件なども
充分通じるところがあります

家族って
そうやって他人同士がくっつくことでの
化学反応でもあり
血という組紐で編み上げられた
一生逃れられない蜘蛛の糸
でもあります

最後に出たカップの6

差し出されたカップを
否が応でも受け取らざるを得ない
この状況が
ホラーであり
外から見るとコメディでもある

そんな風に感じた映画でした

怖くないよ!🙄
(アニーの顔はどんどん怖い)

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