【テーマ考察】レストラン・施設のロボット導入

良い子のみなさんこんにちは、またはこんばんは。虚無プディングです。
最近コロナが5類に移り、感染者数は多いんでしょうがなんのその、街はにぎわっています。私の大好きな回転寿司”根室花まる”はなかなか席に座れないです。電車やコンビニといった普段の場面で外国人を見かけることも多くなってきましたね。
さて、みなさん株式の方は順調ですか?日経平均は3万を軽く超えた後は多少の波はありますが中期的にはゆるやかに右肩上がりなレンジに入っているという感じですね。ディフェンシブや割安高配当株なんかも投資妙味が薄くなってきていると感じます。私は二つの投資軸をもって別口座で運用しています。

口座① 割安高配当&優待目的口座(別称:得ダネ口座)
 説明のとおり、割安高配当株で事業継続性の高いもの、優待目的で100株単位で継続保有を続けるための口座です。インカムゲイン狙い。基本的にかなりの相対的安値圏での買い入れを行っています。

口座② 投資妙味大きい株に投資(別称:ミョミオネア口座)
 「高成長株」という縛りに囚われず、市場動向や政策需要などふくめて投資妙味が大きいと考える株に投資するための口座。基本的にはある程度のルールを設けて取引していますが、キャピタルゲインを狙って投資します。

さて、今回は口座②による買い入れテーマである「レストランや施設のロボット化」について考察していきたいと思います。

さて、レストランのロボット化、施設のロボット化、みなさん心当たりはあるでしょうか・・・?
そう!ガストとかいにいるあいつ、「ネコ型配膳ロボット」

かわいいですね。人にかわってじわじわとロボットが活躍しています。単純業務への活用は今後も広がっていくのではないでしょうか。
このほかにも、すし屋やレストランの自動オーダリングなんかも広く言えば飲食店のロボット化です。一方で施設のロボット化については清掃と自動チェックインシステムが筆頭で、それらをみていければと思います。

前置きが長くなりましたが、それでは!はじまりはじまり!

まずあるテーマについて考えるとき、基本的にはそのテーマの市場規模の拡大をみます。市場が拡大するのであれば、そのテーマ全体の売上は確実に上がるからです。それぞれの市場規模を見ていきましょう。

【市場規模:配膳ロボット市場】


配膳ロボット市場は2019年から急拡大している(富士キメラ総研)。
富士経済による調査レポート「自律走行ロボット有望5種の市場ポテンシャル分析」によると2022→2023年で配膳ロボットの稼働台数は148%となっており、また2030年では3万台超を見込んでおり大きく成長余地が見込めます。

配膳ロボットの稼働台数
配膳ロボットの稼働台数予測(富士経済)

配膳ロボットは人手不足という課題の解決策となり、配膳・下膳といった業務で費用対効果が見えやすいことから導入が進んでいます。こうした背景から2021年以降大手外食チェーンへの導入がすすみ市場は急拡大しました。今後も人員に替わるリソースとして需要が続くことが見込めます。その他にショッピングセンター内のフードコートや宿泊施設でも配膳用途で導入が進んでおり、下膳用途での導入も期待できそうです。

【関連銘柄紹介】

1973 NECネッツエスアイ
配送ロボット「YUNJI DELI」を開発している。DXソリューション、ネットワークソリューション、社会環境ソリューションの3つの軸がほぼ同じウエイトを占める。
3741 セック
「自律移動」「アーム制御」「対話」「シミュレーション」など、ロボットのソフトウェア開発に関する実績を持つ企業。「IEC 61508」認証のロボット用ミドルウェアを販売している。モバイル・インターネット、社会基盤システム、宇宙先端システムが売上同程度を占め、最近は宇宙先端システムが伸びている。
8056 BIPROGY
SI大手。空運、流通など幅広い業種と取引。小売店舗向け業務代行AIロボット「RASFOR」を販売している。「RASFOR」は自律走行型のAIロボットで、棚に並ぶ数千の商品を対象に、売価やポップ期限、品切れのチェックを自動的に行う。決算資料にRASFORの情報はないが、ハードウェアセグメント全体(収益の1/10程度)としては売上・利益ともに伸びている。
3814 アルファクスFS
自動発注システム、AI配膳を手掛ける山口県の小規模企業。AI配膳システムは中国企業(特にPudu Robotics)などがさきがけており、国内企業でこの業界を製品ベースで頑張ってアグリゲートしている。
6629 テクノホライゾン
Pudu Roboticsの国内代理店 ガストにもある猫型ロボット!だが、当企業の主力製品は車載事業用のカメラやFA事業でいずれも半導体市場の動向に左右される。Puduの代理店販売事業は当企業の業績に与える影響はそこまで大きくないと考える。

Pudu Roboticsのロボット一覧


【市場規模:清掃ロボット市場】

業務用清掃ロボットの稼働台数予測(富士経済)

宿泊施設やオフィスで人に替わる清掃リソースとして導入がすすみ、市場拡大が予想されます。2026年年ごろには一旦新規需要は落ち着くが、その後も更新需要が続くと考えられているようです。ちなみに2027年までは業務用<<家庭用清掃ロボットの需要が旺盛と考えられていますが、現在米国アイロボット(=ルンバちゃんです!)のシェアが大きいのが現状。

【関連銘柄紹介】


6436 アマノ
駐車場管理システムが売上構成の50%。清掃ロボット事業は売上構成の10%。ゆっくりと売上が伸びていく予想。
6586 マキタ
清掃ロボット製造はしているものの、会社の規模が大きくセグメントとしては小さいので恩恵少ないか。
7779 CYBERDYNE
医療用関節ロボットがメイン。まだまだ営業赤字であり、収益化には遠い道のり。

【おまけ】
3444 菊池製作所
試作・金型開発がメインだが、外骨格アシストスーツなどロボット分野も行っていく。金型開発は利益ヨコヨコも、今後ロボットで利益を伸ばす計画。ロボット系スタートアップに出資しており利益積み上げも。まだ赤字圏で市場からの注目低く、黒字の見通しがたって動意づくところをみていきたい。

ここまでざっとテーマと関連銘柄の紹介でした!
これ以下は私が上記の色々な企業を比較して実際に今から買い入れていく銘柄を解説しています。がんばって調べたので、皆さんから高評価を頂けるようになったら有料にしていきたいと思います。

前提:ミョミオネア口座での取引となるため、ボラティリティが大きいことが予想されます。また動意づくまで低空飛行となることをある程度承知しなければいけません。なので信用取引ではなく、現物での取引を行います。

アルファクスFSのAIロボット「サービスショット」

アルファクスFS (3814)
AI配膳システムではPudu Roboticsがシェアが大きいですが、国内上場企業でAI配膳システム 特にハード面を開発・提供しているのはほぼこの一社です。養老の滝などの大手外食チェーンへの製品導入も始まっており、上述した市場規模の拡大を考えると今後の需要は大きいと考えます。また、時価総額が50億以下と小さく、テーマが顕在化したときに国内株で他に選択肢が少なく、伸びしろは大きいと考えています。一方で懸念点としては現時点で債務超過となっていることです。ただしこちらについては以下のように、今年度内には解消が見込まれています。

2023/8/10 適時開示より

今後の見通しについては売上高はコロナ禍を過ぎて増加傾向にあり、今期は4年ぶりに営業黒字となる見込みで順調。伸びしろやPERがどこまで伸びるかは営業利益率をどの程度伸ばしていけるかによると思います。9/20現在のPERは13-14倍前後で割高感は感じません。2-3年かけて向き合って安いところを少しずつ拾っていこうと思います。
本銘柄に見切りをつけるとすれば、各年度の市場規模推移で市場が拡大しているにも関わらず、売上高を伸ばせていないときだと考えています。

2023年9月期 3Q決算短信より

セック(3741)
時価総額200億円弱の小~中規模会社。営業利益率が15%近くと高く、さらに高付加価値商品にリソースを今後集中させていく予定です。売上も営業も過去最高で、今後の会社予想でもいずれも伸長していく見込み。直近の受注高、受注残高ともに過去最高で中期的な成長に安心感があります。過去の推移からはPER17倍程度となれば強く買いたいです。特に収益の柱となる社会基盤、宇宙先端システムの伸びが素晴らしい。こちらはアルファクスFSと比較すると安定した上昇が見込めそうです。

セック 2024/3期3Q決算資料より

セック 2024/3期3Q決算資料より




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