エジプトの1250円ランチと日本の中流階級

2023年12月3日 22:24

物の値段が分からない

20年前は驚くほど安かった
100円で250gの焼き鳥、ご飯、フライドポテト、
僅かなサラダが食べられた
20円でそら豆のコロッケが10個買えた
今では同じ定食が600円ぐらいする

質の悪い生活必需品はまだ安い
料理用のトングを買いに行った

75円の木製トングは
どんなに頑張って閉じても
5センチぐらい開いたままで何も掴めない

日本の百均にありそうな
中国製のトングは700円だった

蚤の市で燭台の値段を聞いたら
2つで1万円だった
フランスより高い

「値段は売り手が決める」というのがアラブ文化
人や状況によって値段を変えてよいという考えで
値札がついていないことが多い

ここ3年で物価が上がりすぎて
現地人ですらボッタクられてるのか分からないという

今日は友達と新興都市ニューカイロの
おしゃれなフランス流パン屋でランチをした
代官山でランチするようなものだろうか

パンオショコラは1つ400円
2.5ユーロぐらいだからフランスよりも高い
コーヒーとジュースとパン4つで2500円
一人1250円でパン2つと飲み物とは
名古屋より遥かに高い

それでも現地人がたくさんいるんだから驚く
物価高でみんな死にそうになって働いているが
それは世界中どこでも同じこと

思いの外早く削られていく貯金に焦る
日本の中流階級はエジプトの中流階級以下になりつつある