製造業がITを導入するきっかけ
当サイトは製造業の方々向けにインタビュー記事を掲載しているWebメディアです。ソリューションやサービスの提供元へのインタビューはもちろん、実際に製品やサービスを導入した側へもインタビューしています。
製造業の企業がITを導入するというときに、どのようなきっかけがあるのでしょうか?この記事には答えはなく、編集長伊藤の推測で「こんなきっかけがあるんじゃないか」という可能性をまとめてみたいと思います。
知り合いからの紹介
社長が知り合いから紹介された、知人の会社で使っていたと聞いた、税理士から勧められた、といったきっかけです。
出入りのITベンダーさんから聞いた
地元や東京のITベンダーさんが営業に来て聞いた、といったきっかけです。
新聞・雑誌・メディアで見た
メディアの記事やインタビューなどで見た、広告を見た、といったきっかけです。
展示会で見た
年に数回実施される展示会で話を聞いて興味を持った、興味はあったが具体的には展示会で説明を受けて検討した、といったきっかけです。
社内でプロジェクト活動した
経費削減、生産性向上、QC活動、品質改善などの目的で社内で活動していたところ、結論としてITの導入が必要という結論になった、といったきっかけです。
ウェブ検索した
自分が課題と感じていることをネットでウェブ検索してみたら、解決できそうな情報があった、IT製品で課題が解決しそうだと思った、といったきっかけです。
平成30年の中小企業白書では、製造業ということではなく中小企業全般の調査ではありますが、日頃の相談相手は「地元のITメーカー」「公認会計士・税理士」「地元以外のITメーカー」がトップ3でした。また、規模が小さくなるに従って「公認会計士・税理士」の割合が増えることがわかっています。「相談相手はいない」と答えた人も17.7%に上ります。
さらに、「ITを導入して期待した効果が得られている」という企業ほど相談相手がいるという傾向もあるようです。
これらの調査から、中小企業白書は、
第一に相談相手を見つけること、第二に相談相手からIT導入の効果や評価について教わることが重要である。
と述べています。
私は、とくにB2Bの生産財購買においては、信頼できる人からの情報でなければ信用できない、ということがあるのではないかと推測しています。ウェブ検索で情報収集もできますが、ベンダー側が発信する情報は信用しにくいので、結局は税理士やつきあいのあるITベンダーなどに相談するしかない、ということなのかなと思います。しかし、それでは付き合いの少ない会社の方は情報収集できません。しかも時間も手間もかかります。
Amazonや価格.comのようにクチコミサイトがあればいいのかもしれない、という方もおられるかもしれません。ただ、上記のように信頼できる人からの情報、という面では匿名のクチコミはB2Bでは信用できないということになってしまうのだろうと思います。
この課題に今すぐ解決策はないのですが、私が個人的に参考になるのではと思っている活動にNewsPicksさんのプロピッカーという仕組みがあります。
私たちものづくり新聞でもこういう仕組みを作ればいいんじゃないか、と考えています。
何かほかにいいアイデアがあれば、ぜひ編集部までお寄せください。
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