【AI×AI】悪魔的 画像生成術~その2~【AI画像生成】
こんにちは! レプラコーンwakaです。この記事は、3つ前の記事で書いた「サイバー108銅人」ができるまでの制作裏話、第3弾です! やったー!
今回は画像生成AIの「Midjourney」とテキストAIの「ChatGPT」を合わせて使うお話がメインです。
ここで、やっと本ブログ「AI×AI」のタイトル回収ができました……これはエモさが止まらないな。(そんなことはない)
わからないことはAIに聞いてみよう
画像生成AIが強いのは、一般的に認識されているものや固定化したもの(有名人やキャラクターですね)を描くこと。だから、有名な人やキャラほど精巧に、簡単に、作りやすい。
だからこそ、「どう使うのが良いのか」という議論が世界中で起きています。
逆に、あまり画像が上がらないものや世の中にないものは、AIで描かせるために事細かな指定が必要になります。しかも画像生成AIは、指定した言葉と絵が必ずしも一致しないため、いろいろな表現で試してみることになるんです。
なので、語彙を増やすために翻訳サービスを使ったりもするのですが、ここで役に立ってくるのがChatGPT。自分なんかよりもずっと英語が堪能なため、表現のニュアンスをいくつも出してくれます。
前回引っ掛かった「宇宙人」も「宇宙人を示す言葉を10個教えて!」と聞いてみると…。
さすが! ネイティブはちがうね。
リストから「今回の宇宙人はこれにしよう!」なんて選んだりできます。
あるいはChatGPTに「画像生成AI用のプロンプトをつくって」と、ぶん投げても作ってくれます。
するとこんな感じに。
暴走!ChatGPTの盛り盛りサービス精神
そんな感じにプロンプトをぶん投げてはこねくり回して画像を作っていると、突如としてChatGPTの動きに変化が起きます……!
私の
「カンフーの師と弟子が、墓だらけの街に驚いている絵のプロンプトを作って」という命令に対して…
ChatGPT「はい」
~~ドバー!~~
なんか、伝えた内容よりも文面が多いというか・・・・・・
ChatGPTが、勝手に内容を盛っている!?
というか・・・このサービス精神はどこから来たんだ??
AIの暴走から「宇宙拳法」が完成!
前段の「暴走」は、ChatGPTが画像生成のプロンプトを作っているときに起きる現象。ふとした拍子に「盛り盛りのサービス精神」にGPTが支配されるんです。
普通は、命令外のことをするのは迷惑なのですが……これが予想外の絵を生むときがあって面白い…!
なので、暴走を活かしていくことにしました。
私「宇宙と一体になる拳法を修行する、カンフーの師と弟子」のプロンプトを考えてください。
GPT「はい。」(ドバ~~~!)
また長いのが来たぜ!
これでできたのが、AIの考えた宇宙拳法だ!
宇宙の拳法だから「背景は宇宙になるかな」と思ったら、かなりサイケデリックなイメージになった。
「想定から、ダイナミックに外れてきたけど、これはこれで面白いので良し!」
……という感じで
ChatGPTに詳細や演出を任せるのも意外性があって面白いんです。
試せる人はやってみよう!
ちなみに、暴走状態になってしまうと、何でもかんでも長文で作ってくるようになります。こんな感じ。
まるで、アテネの吟遊詩人のように朗々と歌い上げるGPT。
なんとなく「コイツ、調子に乗ってるな。」って思う時は、注意してやるのが親心。(親ではないが)
わたし「もっと簡潔にお願いします」
GPT「はい」
3行……!?
きみ、「ほどほど」って言葉、知ってる…?
※ちなみに、意図的に「詳細」を入れさせるには、ChatGPTへの命令で「詳細を補足してください」などの一言を入れることで再現できます。
それだけで上のような「盛り盛りサービス」状態になるのでお勧めです。でも、放っておくとどんどんテキストが長くなるので、時々短くさせるようにしましょう。
「サイバーパンク」で何でもCoolに!
話題変わって。
画像生成AIの「呪文」で有名なのが「cyberpunk」と入れること。
この言葉を入れるだけで何でもかっこよくなるというハックです。
写真につけると、蛍光のライトが反射しているような大人な雰囲気に。
風景に付けると、アクリル絵の具で描いた近未来の壮大な街並みになったりする。
全体的に我らの中二心をくすぐってくる絵になりやすいので、世界中で大人気なんです。
というわけで……とにもかくにもAI画像生成では「Cyberpunk」とつけることで、意外なほどに、主題が「カッコよくなってしまう」。
カッコよく「なってしまう」と書いたのは、この言葉をつけることでカッコよくはなるが、いわゆる「他のAI絵」に、テイストが近づいていくという懸念があったから。
じゃあ、一般的ではない使い方ってどんなものだろ? って考えて、今回の「108銅人」で使ってみたのでした。
Cyberpunk China という世界
一般的な「Cyberpunk」とはちょっと違ったテイストを出せないか?
そう思って今回の「18銅人」で作ってみたのは「Cyberpunk China」という世界。
実際、18銅人のイラスト生成や背景の設定画を描かせるときに入れると、とてもいい感じの「サイバーパンク・チャイナ」感が出るようになった。(そんな定義はないかもだが)。
プロンプトの文頭に「Cyberpunk China」と入れるだけなのだけど、そうやって作ったのがこちら。
という感じのサイバーパンク・チャイナ感である。
(もしかしたら世の中にもうあるジャンルなのかなぁ?)
これを使うと、かなり絵の世界観が統一されていいのだけれど、まとまりがあり過ぎる気もするので、なるべく考えながら使っていきたいところです。
ところで!
今回は「中国」でやってみたのだけれど、
中国以外にも「サイバーパンク○○」はまだ掘れる余地があるかもしれないぞ!?
……とテキストを書いていて急きょ思いついたので、実験したものを最後に載せてみます。
【おまけ】新たな「サイバーパンク○○」を探せ!
という感じで、サイバーパンクとは程遠い世界でも、サイバーパンク感が出せるのか、を実験してみた。
基本は「サイバーパンク+○○」という文章を作ってAIに食べさせるだけ。
以下、画像とプロンプトを載せていきますよ。
サイバーパンク南極
どっかで見たことありそうな感じ。ゲームかな?
サーバーパンク「ブータン」
現代の秘境と言われるブータンをサイバーパンク化させてみたら。
もうちょっと「ゲーミング」に光り輝く感じだと、面白くなりそうな気配。
今度光らせてみます。
最後にサイバーパンク・サファリ!
いわゆる「サファリの平原」をサイバーパンク化!
何か物語が始まりそうな感じに仕上がったね。
映画の「第9地区」にちょっと近くなりそうかも。
サイバーパンクも、イメージの作り方次第で広がりが出せる…かもですね。
【おまけ2】プロンプトの作り方
ちなみに、ChatGPTを使ったプロンプトの生成ですが、ある程度ルールを示してあげるとそれに従ってプロンプトを作ってくれます。
記事の冒頭で紹介したこの絵を参考にまとめてみますね。
まず、ChatGPTにルールを指定することでまとめやすくなります。
で、次に下記のテキストを入れることで、ChatGPTがプロンプトを生成します。これでダリっぽい絵ができたという寸法です。
プロンプトは以下。
Generate an image depicting an intense hand-to-hand combat between an extraterrestrial being and a kung fu master. Infuse the image with Salvador Dalí's surrealism, incorporating elements inspired by his unique style. Create a visually captivating composition that combines the intense battle scene with surrealistic elements such as distorted perspectives, melting objects, unexpected juxtapositions, and dreamlike imagery. Capture the essence of Dalí's artistic vision, blending the intensity of the fight with the whimsical and surreal, resulting in a visually striking and thought-provoking image
ChatGPTもなかなかに便利なので、こういう使い方以外にも使い道が多くありそうですよ。
以上、AIの悪魔的画像術でした!
次回は、新しいお話を作るか、AIの短めの文章かなあ。
もうちょっと「おもしろ」に振りたいと思っています。
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