見出し画像

視床の解剖学

はじめに

プレゼント企画を実施しています。購入して読むことも出来ますが、ぜひ、プレゼント企画に応募下さい☆

過去に、有料note『視床に関する重要な核の知識 〜初級者向け🔰〜』を購入の方は、内容が重なるところがありますので、ご注意下さい。

視床(視床出血)について

実際の視床の大きさは、親指くらいと言われています。
CT画像で確認してみると、以下のスライド、
赤丸の部分が視床です。

出血の量が大きくても、小さくても、視床に出血が進展していれば「視床出血」と診断されます。

視床がつく臨床症状の中には、『視床痛』があります。視床痛は、脳卒中後の有病率が8%と比較的多くなっています。

視床痛の治療法は限られており、効果も様々です。痛みとQOLを改善するために、代替的、かつ統合的な治療法が推奨されています。薬物療法としては、神経障害性疼痛治療薬、オピオイド鎮痛薬などが報告されています。

視床の解剖にはなしを戻しましょう。

視床の近くには、内包が位置していることもあり、出血の進展具合によって、運動麻痺の程度が異なってくるといわれています。
視床出血と被殻出血の方を対象とした研究では、

A:内包後脚にかからず限局しているもの
B:内包後脚にかかるもの
C:内包後脚をまたがるもの
3つに分類して予後を調べたところ

CT所見では、
Aは予後が良好、Cについては予後不良であった
との傾向があったと報告しています。

参考:視床・被殻出血の予後予測 CT所見からの機能予後.神田勝彦ら.
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
https://ci.nii.ac.jp/naid/130006984292/

出血の進展具合については、
スライドで確認しておきましょう!
※CT画像では、出血の部分は、白くうつります。

左側は、視床に限局した出血(予後は、出血の量によって変わる)。
右側は、内包まで進展しており、脳室まで穿破しやすいともいわれ、
予後は不良なことが多いとされています。

ここから先は

1,921字 / 7画像

¥ 299

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?