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「今日1日」


「今日1日」と思って過ごす。

「外の音、内の香」で、一田憲子さんが綴っていたこと。

「外の音、内の香」は『暮らしのおへそ』という雑誌の編集者である、一田憲子さんのサイトだ。

ここ最近、先のことを考えて頭がぐるぐるしていた。考えたところで解決しないようなこと。
ぐるぐるぐるぐる。煙がシューシュー。
最近に限らず、そういう性格だ。

そんなときに、この文章を読んで目の前がパーッと明るくなった。

よし、今日は今日のことだけを考えよう!

そう意識したら、いつもの景色が解像度が上がって見えたのだ。

いつも通る道に咲いてる木の葉っぱ、こんな綺麗な色だったっけ?

「今日1日」と思ったら、どんな風に過ごそうかという気持ちなって、歩いているだけでたのしくなってくる。

そりゃそうか。
いっぺんにたくさん広く見るほど、ひとつひとつの解像度は低くなる。

先のことを考えて不安になるのはやめられないし、悪いことじゃない。
BUMP OF CHICKENも「見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗きこんだ」って言ってるし。

でも、目の前に”ある”ことが見えなくなるのはもったいないな。

今は仕事帰りの電車の中。
ちょっと残業をした。
帰ったら、昨日の夜に作っておいた豚キムチが待ってる。
隠し味にバターを入れてみたのだ。
味見の時点で成功の予感がした。

テレビばっかりじゃなくて、ちゃんと豚キムチを味おうと決めた仕事帰りの電車の中。


「今日1日」

大事にしたい言葉がひとつ増えた。

こういう出会いがあるから、誰かの言葉を読むことが好きでやめられない。


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