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「音楽大学における教育体制」をテーマに学会発表します

 協力研究員の松川亜矢です。

 9月13日(金)に、信州大学で行われる日本教育社会学会第76回大会にてポスター発表をする予定です。今回の研究発表は、日本の音楽大学での教育の在り方が学生のキャリア形成にどのような影響を与えるかを検討するものです。日本の音楽大学では西洋クラシック実技を専門とする指導者が数の上で大きな割合を占めていることが問題とされたり、伝統音楽や世界音楽などが非常勤講師に任されることによる弊害が議論されたりしてきましたが、実際のところはどうなのか、と思ったのが研究のきっかけです。  

 まず、2024年度の指導者の専門分野構成を調べてみました。こちらの図は、国公立・私立・短大計46校の音楽大学における非常勤講師以外の指導者の専門分野構成です。やはり実技系の割合が圧倒的に多いことがよくわかります。これはもちろん、音楽大学の教育の在り方が個人レッスンを取り入れている/軸としていることと不可分でしょう。


 こうした構成を念頭に、音楽大学で指導者の立場でいらっしゃるかた、学生でいらっしゃるかたに、指導者―学生間のかかわりとキャリア形成に関してインタビュー調査をおこないましたので、その成果を当日公表する予定です。


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