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人工膝関節置換術の術後の痛みについて


人工膝関節置換術の術後の痛みについて

人工膝関節置換術は、変形性膝関節症などで膝の痛みや機能障害がひどい場合に行われる手術です。人工関節を膝に埋め込むことで、痛みを軽減し、関節の動きを改善することが目的です。しかし、人工関節置換術後にも痛みが残ることがあります。その原因は以下のようなものが考えられます。

手術の際に挿入したインプラントと骨との間の細かい損傷

手術中に骨を切ったり、インプラントを固定したりすることで、骨や周囲の組織に微小な損傷が生じます。これにより、体重をかけたときや歩行時に痛みが生じることがあります。

手術の際に神経を損傷し、それによる神経障害性の痛み

手術中に膝周辺の神経を切断したり、圧迫したりすることで、神経障害性の痛みが生じることがあります。これは、神経が切れた部分から先がピリピリしたり、ビリビリしたりするような痛みや、触ると違和感があるような痛みです。

関節周辺の炎症による痛み

手術による侵襲は強い炎症を引き起こします。これは手術後数日間は仕方のない反応ですが、場合によっては長期間続くこともあります。この場合は、動き出しの痛みや、階段の痛み、またじっとしている時や夜間も痛みが出るなどの特徴があります。

筋肉の痛み

手術前に膝の変形が強かった場合、それに伴って膝周辺の筋肉も短縮や硬化が起こっています。手術によって骨構造は修正されますが、筋肉はすぐには伸びません。そのため、手術後に筋肉が伸長されることで筋肉痛のような重だるい痛みが生じることがあります。

傷口の痛み

手術後は傷口自体も修復過程にあります。そのため、傷口を触ったり、伸ばしたりすることで表面的な痛みが生じることがあります。

以上のように、人工関節置換術後の痛みの原因はさまざまです。そのため、適切な診断や治療を受けることが重要です。また、リハビリテーションも大切な役割を果たします。リハビリテーションでは、適度な負荷をかけて関節可動域や筋力を向上させることで、骨や組織の回復を促進し、痛みを軽減することができます。しかし、無理に動かしたり、過負荷になったりすると、痛みが悪化したり、炎症が再燃したりすることもあります。そのため、自分の痛みの程度や原因に合わせて、適切なリハビリテーションを行うことが必要です。

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