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院内転倒…百見は一体験にしかず。

先月からご縁をいただき、“ころやわ”で有名な(株)Magic Shieldsでコラムを担当させていただいております。

“ころやわ”の有用性に惹かれて、コラムを担当させていただくに至ったのですが、

そもそも、何でこんなに惹かれたのか?

を、改めて考えてみると、自分のとある経験に行きつきました。

どんな経験かって?

担当患者のADLを上げた翌日に、その患者が転倒し骨折してしまったのです。

同じような経験をされた理学療法士、作業療法士の方は一定数いらっしゃるかもしれませんね。

私の場合、病棟スタッフに変更を申し出たのは夕方で、これから夜勤帯に入る頃でした。
また、主治医には電子カルテのメールで伝えただけでした。

今思えばツッコミ所満載の対応です。

そして、翌日の早朝に転倒。

看護師からは、
「何で日勤帯からにしなかったの?」
(はい。ごもったも)

主治医からは、
「ちゃんと連絡して許可とってくれないと、こちらも家族に説明つけられないし、こういうことは訴訟に発展することもあるんだよ」
(そうですよね。すいません)

何より、患者さんに痛くて辛い想いをさせてしまった…。

この患者さんは退院間近で、今後は家でも杖を使って歩いて生活する人でした。

若かりし私は、

「家で歩行器は使わないし、自宅に戻るためには杖で歩いとかないと」

と、浅はかに考えて院内ADLを歩行器から杖歩行に変更したのでした。 

幸い訴訟沙汰にはなりませんでしたが、この件以降、勤めていた病院では院内ADL変更のルールが定められました。
それでも、個人的にはADLを上げることにかなり臆病になってしまいました。もう“イップス”のようなものです。

この経験をしたのが私が理学療法士になって7年目ぐらい。運良くこれまで自分のリハ中やそれ以外の時間でも、担当の患者さんが転倒し骨折するという事案は発生していませんでした。

恥ずかしながら、院内転倒や訴訟などは、“対岸の火事”程度にしか考えていなかったのです。

この出来事から、病棟の転倒対策カンファレンスにもリハ職が入るようになり、私もその一員として参加しました。
病棟スタッフは毎回、院内転倒を起こさないよう、かつADLや離床に悪影響がないようどうすればいいか話し合っていたのです。

こういう姿も知らずに簡単にADLを上げていた自分が本当に恥ずかしくなりました。

骨折すると、患者さんは痛いし退院が遅れるし、ADLもQOLも下がります。
患者さんが骨折すると、家族も病院も金銭的な負担を負います。

自身の知識不足と怠慢を棚に上げて恐縮ですが、もしあの時、“ころやわ”があれば違う結果だったかもしれません。

そう思わせてくれる商品なので、こんなにも惹かれるのかなって思ってます。
そして、良い物はやはり拡がって欲しいと、微力ながら力になりたくてコラムを書いています。

同意してもらえた方、病院・施設・在宅問わず、転倒に起因するリスクでお困りの方は一度(株)Magic ShieldsのHPをご覧ください。

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