実習中に教えている『低栄養と運動』について
はじめに
これは
・実習(臨床)では『低栄養と運動』をどう捉えているのか知りたい
・実習の際に最低限覚えておきたい『低栄養と運動』の基礎について知りたい
・『低栄養と運動』の基礎を復習しておきたい
・実習がなくなったから漠然と不安を抱えている
そんな方におすすめのnoteです。
どうも!
Twitterやブログを中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の実習生のサポートをしている長谷川元気です。
今回は『低栄養と運動』の基礎について、私が実習で学生さんに伝えていることを中心に触れていきます。
実習は養成校で習う知識(点)を、臨床でも使える知恵(線)として学ぶ大切な場です。
しかし、2021年1月現在、一昨年から猛威を振るうCOVID-19の影響によって”実習を受けることができなくなってしまった”という学生さんも多く、臨床へ出る不安を目にすることも多くなってきました。
そこでこの度、私、はせがわはそんな学生さんのために、実習で培うであろう知識をここで共有し、”少しでも臨床へ出る不安を軽減できたら”という想いで、このnoteをシリーズ化しています。
シリーズはこちら
こんな時だからこそ、できることをお互いに積み上げていきましょう。
理学療法士の未来は決して暗くありません。
私たちが切り開くのです。
「こんないい職業は他にない」
実際に働いて、日々感じていることです。
ぜひ、同じ臨床のステージで、楽しい話ができることをお待ちしております。
そんな想いで生きている人もいるんだなということは覚えておいていただけると嬉しく思います 笑
さて、お待たせしました!
ここらで切り替えて本題に移ります!!
どうぞお楽しみください♪
低栄養とは?
低栄養とは、健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態のことを指します。
具体的に言うと
カラダを動かすために必要なエネルギーや
筋肉をつくる たんぱく質、
カラダの健康維持のために必要なビタミン、ミネラル、食物繊維など
が足りなくなっているのです。
それらが足りなくなることで、
カラダを動かすのがおっくうになったり、
筋肉が作られずに痩せ細ってしまったり、
病気がちになったり、病気が治りにくかったり、、、
ということが引き起こされるのです。
そこから派生して、
骨折しやすくなったり、転倒リスクが上がったり、免疫力が落ちたり、皮膚トラブルを抱えやすくなったり、集中力がなくなってきたり、ボケも進行したり、、、
などのこともよくみられてきます。
特に高齢者では低栄養が進行すれば、寝たきり状態への道を歩むことになります(低栄養の悪循環)。
なので、近年では病院だけでなく、一般企業でも低栄養に対して積極的に関わり始めているポイントとなっています。
低栄養の原因
主な原因としては、
食事量の低下
感覚機能(味覚、嗅覚、視覚など)の低下
吸収不良
代謝障害
嚥下障害
下痢
疾病(慢性期疾患や癌、術後などは必要量が増大する)
ストレス
認知機能の低下
などが挙げられます。
また、最近では
孤食
貧困
外食利用頻度の低下
などの社会環境からの要因も大きく影響を及ぼしています。
こうしてみると、、、
高齢者って該当項目が多そうですよね。
まして、入院患者様を想定してみると、、、
ほぼ全てが該当してしまうんじゃないかって思えてしまいませんか?
うん。
その感覚は正しいですね。
実際、入院患者様に限らず、リハ職と関わる方の多くは低栄養状態であると言われています。
つまり、我々が働く上で低栄養と向き合わないことはないとも言えるのです。
特にここ一年はCOVID‐19による影響で、社会とのつながりが薄れたために、発見が遅れて病院へくるケースも少なくありません。
これからの生活様式を考えると、もっと増えてくるかもしれませんね。
低栄養の指標
低栄養を評価する際に、よく用いられるものとして
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