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ベィmagazineの取材がリハビリに変わった瞬間

つい先日車いす×旅行「ベィmagazine」第3弾の取材をしてきました。

今回は第1、2弾と違うのは。

「当事者」である車いすユーザーがいること。

その一人であるつばさくん。手足に麻痺があり電動車いすを使っています。とっても明るくて元気です↓

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そして取材を終えて思ったことが1つ。

雑誌作りがリハビリに変わる瞬間があったこと。

リハビリ室の訓練だけがリハビリじゃないってこと。

そこには圧倒的な違いがあったこと。

今回の取材場所は横浜

さて今回の取材場所は横浜。

まずは横浜中華街をサクサクと歩いてみる。

中華街にある横浜媽祖廟。立派なお寺。

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でも段差はバッチリある。

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おい。ぜんぜんバリアフリーじゃない。

もちろんエスカレーターもエレベーターもない。

でもどうしても参拝したいってよ。


じゃあどうする?


マンパワーでトランスファーしちゃおうってことになりました。

だってどうしても参拝したいんだもの。

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そして段差も乗り越えて。ついたよ。

お賽銭投げてみるよ。

ポイ!!っと。(あれ?これって上半身のリハビリじゃない?)

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次はおみくじ引いてみよう!!ってことになり。

恋占いしてみる。だって思春期だもの。

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手に麻痺があるけど苦戦しながらおみくじ開いてみます。(あれ?手のリハビリじゃない?)

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じゃあ今度は移動して大桟橋行ってみよう。

途中の橋で立ってみる。(あれ?リハビリじゃない?)

そこには車いすの目線とは180度違う世界があった。

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大桟橋についてみると綺麗な景色が広がる。

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先端にある双眼鏡を使ってみたい。

でも車いすに座ったままじゃ見れない。高さが全然合わないんだ。

じゃあ立つしかないよね。(あれ?リハビリじゃない?)

微妙に高さを調整するから半分スクワット状態。

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次はワールドポータズでショッピング!

「普段は着れる服を着ているけど。本当はお洒落な服を着たい。」

それが本人の本当の思い。

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車いすの色と本人のファッションに合わせてコーディネートしていく。

どんどん変わっていく。。ファッションの力はすごい。

表情も。雰囲気も。笑顔も。

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そして人生初めての観覧車。

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「車いすじゃ無理かもしれない。でもやってみたい。」

そんな願いが叶った日。

横浜の夜景が広がる。

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この観覧車からの景色は一生忘れない。

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そしてよくわからないけど急にワニワニパニックやりたくなったから。

やってみよう。(あれ?リハビリじゃない?)

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「やりたい」が目の前にあるのは最高のリハビリになる

・腕をあげるためのリハビリ
・立つためのリハビリ
・指を動かすためのリハビリ
・筋肉をつけるためのリハビリ


それでいいの?


本当は

・お賽銭を投げたいから腕をあげる
・おみくじをひきたいから指を動かす
・大桟橋で双眼鏡をのぞきたいから立つ
・ワニワニパニックやりたいから腕を動かす


じゃないのかな?


僕ら医療従事者にとって。

目の前の人に「やりたい」を提供することはすごく大切。


つばさくんの動きを見ていたら

「あれ?こうやって楽しむことがリハビリになるんだったら一番いいな」

って後半から思ってきた。


僕らは雑誌という情報媒体を作っているのか?
それとも何かもっと違う、大切なものを作っているのか?そんな不思議な気持ちになった。


そして何よりもつばさ君とお母さんの笑顔があふれた旅になったことが何よりも嬉しかった。

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決してリハビリ室の訓練だけがリハビリじゃない。

リハビリの期限が終わったから終わりでもない。

専門家だけがリハビリをするんじゃない。


相手の「やりたい」は無限のリハビリになる。

その方法はなんでもいい。


終わり

今回もベィmagazineメンバーとたくさんの方のおかげで取材が進んでいます。本当に絶対誰一人かけても出来ない雑誌です。

僕が至らずメンバーが混乱することもたくさんあります。すんません。頑張ります。すべての責任は僕なので、どんどんぶつけてください。ガラスのハートで耐えます。

当事者の方にもご迷惑おかけしました。すんません。もっと笑顔を作り出せるように頑張ります。


まだまだ完成しないベィmagazineです。

自分の無能さに驚愕する毎日ですが。

頭から煙出しながら進みます。


応援よろしくお願い申し上げます。


小さな一歩を踏み出すステキな雑誌を作ります。






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