大象體操(Elephant Gym)

高雄出身。ギターとベースのチャン兄妹とドラムのトゥさんの3ピースマスロックバンド。ベースのライトハンド奏法がエゲツない超絶マスロック。気持ちいい程マスマスしてる。いやマスロックてなんや、調べよ。

マスロック (Math rock) は、ロックの一種。キング・クリムゾンやスティーヴ・ライヒらの影響を受けた複雑で変則的なリズム、ギターを中心とした鋭角的なメロディや不協和音などが特徴である。

あー！！めっちゃマスってるわ！
台湾の音楽を聞き出した初期にYouTubeで知り、こんなんヤバすぎやん！と一目惚れ。

すぐプロフィールを調べると日本のバンドではtoeに影響を受けているとのことで、「わかる！！！！！！」と興奮。私も好き！

ベースに目がいきがちだけど、繊細なギターも綺麗で素晴らしいし、なんといってもドラム！気持ちよすぎる。恐ろしいわ台湾…。

日本デビューをしているということで、わりと来日もしている。サマソニやりんご音楽祭、下北沢のサーキットイベントに出たり、トリコやマスドレやらと対バンしてる。「わかる」。

MCがめちゃくちゃ可愛い。宝。

で、USツアーを経て来日するとのことで、行ってきた。2020年1月15日梅田シャングリラ！同じ高雄出身のアーティストFire ex.を聞きながら…。

今回のツアーは3都市とも全公演ソールドアウト！シャングリラの中に入って驚いた。

エレファントジムってこんなに人気あったの…。

失礼は承知。しかしパンッパンのフロアを見て驚いた。びっくりよ。客層も様々。

始まってまずビックリしたのがメンバーが超POP！耳付きカチューシャを付けて出てきたー！熊かな？と思ったらドラムのトゥさんが[ハムスタ]と書いた紙を持っていた。ドンキで1,200円で買ったとのこと。高っ！！MCが超自由で可愛かったー。お兄さんが最近結婚したみたいで、おめでとうございます。この日はチャン兄妹のお母さんが見に来ていた。ベースのKTがいい具合に毒を吐くのが最高。「台湾は物価が安いからお金がない人は住むといいよ」的なこと言ってたな。住みたいよ。

演奏の話を忘れてた。KTのベースプレイがかっこよすぎて膝が震えた。もはやなんの楽器を弾いてるのか分からないほど。あれベースやったんかな？いやーベースだった。鬼のライトハンド奏法は当たり前でかっこいいけど、その他もバッキバキで見惚れてしまう。指どうなってんの？しかもずっと黒ラベル飲んでるし。さっきまで350飲んでたのに気付いたら500飲んでるし…でまた350飲んでるし。酔拳？好きすぎ。

上にも貼ったfingerって曲があるんやけど、その曲の時にKTがステージの前の方にススっとライトハンドをキメながら出てきたのがかっこよすぎて涙が出た。自分でもよくわからない。エレファントジムにハマったきっかけの曲だし、高雄の街や人を思い出したし。toeのグッドバイをライブで見た時のように興奮した。toeとエレファントジムの対バンあったら私爆発してまうわ。

今回大阪だけの特別ゲストとのことで音源で日本語版のボーカルをつとめたYeYeちゃんが登場。前に行ったDSPSのライブでもYeYeちゃんは共演してたし、彼女は日本と台湾の架け橋なんか？最高か！凄いマッチしてて至福のひと時。KTがYeYeちゃんを見て「可愛い…女の子大好きー」て言ってたけど、そういうあんたも可愛いよ。

その他にも様々な演出で楽しませてくれた。3人が黒い羽織を着て、ダンサーの陳怡廷さんが登場し、ステージ中央でコンテンポラリーダンスというのだろうか、劇のようなダンスとの共演という演出があった。調べるとお馴染みの演出らしいが、今回の演目は台湾香港中国の問題の話かな？1曲目はラジオから流れる音楽と花に囲まれた何気ない日常。ラジオからは悲惨なニュースが流れ出し、2曲目からは今までの日常が壊され、生活が一転していく様子が演じられた。途中仮面をかぶる事もあり、覆面禁止法という捉え方もあったけど、私は自分の意思を出さずに生きるしかないと捉えた。総統府の案内のおじさんに言われた「台湾は民主主義、日本も民主主義、よかったね👍」という言葉を思い出した。

他にはKTのピアノソロがあったり。

トゥさんが「高雄は台湾の南、大阪も南、だから大阪大好き」みたいなことを言ってたから思わず、オレモー！！！と言いそうになった。高雄は良い。また行こ。

アンコールはまさかのアンケート方式だった。自由。

エレファントジムのライブを見て、台湾そのものだと感じた。複雑さ、繊細さ、力強さ、美しさ、熱さ、可愛さ。日本のアーティストにはない魅力が詰まっていた。

ライブが終わるとFire ex.の無名英雄が流れた。おわー繋がったー。

今回のツアーの動画が上がってた。早。 

エレファントジムはこれから半年何もしない休みの期間に入るとのこと。しっかりと休んでやるライブがまた見たい〜。楽しみにしておこう。