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心理職志望の学生がパニック障害と診断された

これから書く話は、あくまで私個人の体験談です。症状の出方には個人差があります。


前兆


一週間くらい前から、のどが詰まる感じ、息が吸いにくい感じ、みぞおちが何か痛い、漠然とした不安感を感じていました。でも疲れか寝不足か、院試前の緊張かなと考えていました。


ついに来たそのとき

ところが先日、電車の中で冷や汗、動悸、息苦しさ、足元が崩れていくような不安感・恐怖感、謎の悲しさなどが発現しました。ボタボタと涙が落ちていき、まわりの乗客をびっくりさせたかもしれません。

診察を受けたところ、上記の症状はパニック発作とのことでした。そして、パニック障害として治療をしていくことになりました。

現在は薬物治療を受けています。薬は2種類あり、抗不安薬とSSRIです。抗不安薬は即効性があり、飲むと落ち着きます。電車にも乗ることができます。SSRIの方は、効いてくるまでに少し時間がかかるそうです。

抗不安薬はよく効くので、効いているときは全部嘘だったんじゃないかと思います。実はパニック障害ではなくて、たまたま似たような症状が出ただけと思いたくなります。

でも効果が切れてくると、寒い日にプールに入った後みたいに歯がガチガチなるような震えや、動悸などが出てくるので、ああやっぱり嘘じゃなかったのかと落胆します。

ほんの少し前まで何の気負いもなくできていた、公共交通機関を使うとか、飲食店に入るとかが私の中では今は難しいことになっています。

でも人と話すとかは案外平気でできます。むしろ、人と話していると落ち着きます。バイトも今のところできてますね。こんな風にnoteを書くこともできます。もともと書くことは好きなので、書いているときは落ち着きます。

「死ぬのではないかという恐怖感」とはちょっと違う

教科書や、ネットの記事を見ていると、よくパニック障害の症状の説明で「死ぬのではないかという恐怖感」と書いてあるのを見ますが、あれは私にはあてはまらないなと思いました。

なんていうか、「死んでしまうかも!だから怖い!」って感じじゃないんです。
ものすごく高い塔の先端に立っていて、命綱なしで、今から綱渡りして向こうの塔まで行かなければならないみたいなイメージです。

いや、これを「死ぬのではないかという恐怖感」と呼べるじゃないかと言う声が聞こえてきそうですが微妙に違うんです。足元が崩れて落ちていくというか、足がすくむというか、ジェットスターで頂上に行くまでの恐怖感がずっと続くというか、説明が難しい!

あと不安感・恐怖感先行というより、動悸や血の気が引く感じが先行してそれに対して不安を覚えるっていう順番でしょうか。

症状の感じ方に関しては今後、変わっていくかもしれないしあくまで今のところです。


来月には院試がある

ちなみに私、来月院試があるんです。どうするんでしょうかね。タイミング的に最悪すぎます。

そんなこんなでこの直前期に勉強に集中できていないし、そもそも会場にたどり着けるのか、試験を最後まで受けることができるのか心配です。
すでに出願してあるので、受けるには受けようと思っているのですが。

また仮に、奇跡的に合格したとして、その先のハードな院生活に耐えられるのか。心理職になれたとして、そのときまでに寛解していればいいですが、もしそうじゃなかったら仕事にならないんじゃないか、クライエントに迷惑がかかったらどうしようとか、色々考えます。

自分はなると思っていなかった


さて、タイトルに「心理職志望の学生が」と書いてありますね。
これについて話していこうと思います。

私は今、心理学、特に臨床心理学を中心に学んでいます。
臨床心理学を学んでいると、色々な精神疾患に関する知識が増えます。

だから先日、電車の中で初めてパニック発作が起こったときに「あ、これ教科書で読んだやつだ。パニック症/障害だわ」と思ったんです。(進●ゼミみたいですね)

早めに「精神科」を受診できたのは、この疾患に関する知識があったからだと思います。これは良かったことです。

ただ、今回自分自身がこのようなことになったことに、とても驚いているのです。まさか自分が?と今でも思っています。


なぜ驚いているのかというと、心の何処かで「精神疾患に関する知識があるわけだから、自分はならないんじゃないか」と思っていたからです。

よく考えたら変ですよね。眼科医だって目の病気にかかるだろうし、内科医だって風邪をひくでしょう。だから知識があるからといって、絶対に罹患しないなんてことはないのに。

一線を引いた上で勉強をしていたので、そんな思い込みがあったのだと思います。
今回のことで、その思い込みはなくなりました。「体で覚えるパニック障害!」みたいな感じになってしまいましたから笑。(いや本当に笑い事ではない)


仕方ないですね。パニック障害は100人に2~3人の割合でなるみたいですし。

院試で論述問題に出たら、バリバリ書けるぞと考えることにします。


結論:誰でも病気になるときはなる!


重ねて言いますが、以上はあくまで私の体験談ですからね。
症状の出方は人それぞれなので、「パニック障害でもバイトできるらしいよ」とか、パニック障害を持っている他の人に言ってはいけませんよ。
こんな人もいて、この人はこんな症状が出たんだなと思うくらいにしておいてください。






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