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【断捨離①】過去とさよならするために本25冊を捨てた話

ミニマリズムの本を読んでから少しずつ物を減らしています。
しかし執着心なのか、なかなか捨てられず取ってあるものも多いです。
約2年前の引っ越しの時に捨てれずに残したものを,今回捨てることにしました。

本の捨て方、捨てることへの考え方について記録しようと思います。

過去を捨てる

ちなみに,事前にこちらの本を読んでいました。

『ぼくたちに,もうモノは必要ない。』
佐々木 典士

本書では「自分を証明する「かつて」のモノ」という見出しで、過去を捨てるという考え方について書かれていました。

「いつか」という未来に必要だったモノと、
「かつて」という過去に必要だったモノを捨てる。
すると「今」だけが残った。

『ぼくたちに,もうモノは必要ない。』

とても印象的な一節で,この文章を読んで「過去を捨てよう」と思いました。
「過去がこうだったから、これからこうする」
こんな考え方に縛られている自分に気がつきました。
過去と現在に一貫性があることは大切ですが,過去の未熟で,何となくで決めた意思決定に,現在も縛られている必要はない。
モノを捨てることで過去と別れを告げることが出来る。
そんなことを思いました。

ということで、今回は「自分の過去」を代表している本、特にこれまで学んできて現在はほぼ触れなくなった,「心理学の学術本」を思い切って捨てることにしました。

断捨離の目的・・・「過去と決別すること」
その方法・・・「良くも悪くも自分の核となっている心理学の本を捨てる」

捨て方①

全体像を知る

さて、本棚を開くと,捨てられずに残され、しかし全く読まれない本が沢山出てきました。
蓋のある収納はよく無いですね。
見たくないものを見えないところに押し込む。
自分の生き方そのものを具現化しているように感じました。

「デカい辞典とか買ってたな…。」
「受験英語の本,いつかやると思ってずっと見ないようにしてたな…。」

と少し感慨にふけります。

まずどれだけのモノがあるのか,全体像を見ること。
そしてどんなジャンルのモノがあるのか紙に書き出して,なんとなくのグループ分けをして、それぞれの捨て方を考えていきます。

今回本を捨てようと思い調べたところ、心理学本、ビジネス本、自己啓発本、資格試験本、どこにも属さない雑多本、のようなジャンルに別れました。
最も多いのは心理学本ということで、まずはでかいところから潰そうと考えます。

買い取り業者を探す

調べたところ学術本専門の買取業者さんが見つかったため、宅配買取をお願いすることにしました。

専門買取業者の方が,何でも買取系のところよりも高く買い取ってくれるようです。
自分の売りたいジャンルごとに検索をかけるのが良さそうですね。

捨てる時に頭をよぎる疑問

書き込みしてるから売れない?について

書き込みやマーカーを引いていても大丈夫と書いてありました。
書き込みの量が多すぎるとダメとのことですが、少しの場合なら買い取り可能という業者さんも散見されますので、条件をしっかり確認するのが良さそうです。

メルカリの方が高く売れるから、買い取りに出すのはもったいない。について

メルカリの方が高く売れるのは間違いないかもですが、今回の目的は過去を捨てることでした。
思い立ったときに早く捨てる。色々考えずにとにかく早く捨てる。
これを優先しました。
別に0円でも良くて、ただ自分が昔好きだった本を空しく捨てることに抵抗があったから買い取りを選んだ,という次第でした。
ですので「お金にしたい」という気持ちが強い方はメルカリが良いかもしれません。

いざ捨てようと思うと捨てれない。について。

・写真を撮る。
1年間ぐらい全く手に取らなかったものは多分今後も同じだ,と考えて捨てる。
・買ってしまった理由、今後同じ失敗をしないようにするにはどうしたらいいかを考え、教訓を得た気分に浸る。
僕がやったのはこのあたり。
なかなか愛着があると捨てにくいですが、それでも前に進まないとですね。
多分捨てたあとは持っていたことすら忘れるので、一過性の名残惜しさだと思って捨てるのが良いと思います。

捨て方②

本棚に隠しているとなかなか気付かなくなりますが、わりと溜まっているものです。

今回捨てた本たち。
2回目の断捨離の割にはそれなりのボリュームがありました。
分厚い本を捨てるのは何故か少し勇気がいります
使い終わった資格試験の本とかも売れるようです
浪人時代からの名残。ほぼ未使用状態。
いつまでも学歴コンプレックスに縛られている自分とさよならしました。
それぞれ良い本ですが、今の自分には不要なモノ。
思い出深いので苦しみは感じますがさよならします。

その本を見て,ワクワクするか

一番大事にしたのは「その本を見てワクワクするか」でした。

「思い出はある」
「大事なものを失う気がして怖い」
「後で後悔するんじゃないか」

不安が色々よぎります。

ここで考えるのは,ワクワクできるか否か。
英単語の本などは典型ですが、捨てない方が良いかもと思いながら、それを見ることに少しストレスを感じる。
他の心理学の本も同じ。
大事だし,捨てたらこれまでの努力が無になるんじゃないかと不安になりつつ、そのページを開くことに抵抗感を感じる。

結局は今の自分の心ではワクワクしないんですね。
むしろ目に入ると少なからず嫌な気持ちが発生する。
だから見えないところに隠す。
そんな気付かない葛藤を繰り返してきた結果が今のモノに溢れた部屋であり、過去に縛られている自分なんだ,と思いました。

ワクワクしないし、視界に入ると無意識に目を反らしてしまう、でも何となく残してある。
そんなものが部屋に眠っていないでしょうか。

モノを捨てるとそこに余地ができ、新しい何かが入ってくる

ミニマリズムにはそんな考え方があります。
捨てると何かが入ってくる。
そんなことを信じながら、いらないものを捨てていくのが良いです。

もやもやする気持ちを形にする

出荷

出荷される前の段ボールは何かかわいい

出荷準備が出来ました。
不思議なもので、ガムテープで封をするともう不安はほとんど無くなります。
というか、いつインターホン鳴るかの方が気になります。

ブログにして形に残す

こうして僕の部屋から25冊の思い出の本が消えていきました。
しかしこうしてブログに残しておくと、何かスッキリした気持ちになります。
自分のモヤモヤとした気持ちがこの1記事の中に収まっていて、一つの形になったような感覚。
モノを捨てるときの不安や覚悟は、こうして記事にまとめておくと心が軽くなる
ということが分かりました。
僕みたいに一人頭のなかであれこれ考えてしまう人は,面倒ですが,日記として自分の気持ちやその時考えたことを記録しておくと良いのかなと思いました。

過去を捨てて、次にどんな新しい本が自分の中に入ってくるのか。
3年後ぐらいの変化を楽しみにしたいと思います。

次はもう1つの核である、服を捨てたいと思います。

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