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”自分の両親は老いない”という感覚

「忙しい時に申し訳ない」
在宅勤務中の父からの連絡はだいたいこの1文からはじまっている
自分の父からすればちょっと前では考えられなかったこと
前ならLINEして僕が返事しなければ
「ちゃんと家族からのLINEは見ておきなさい」
ってチクリと一言付け加えてきたのに

「変なメールが来たんだけどこれは消して問題ないか」
パッと転送された内容を見ると誰がどう見ても
”これは詐欺だろ”的な文面で以前の父なら
僕にわざわざ相談せずに(むしろ話題にすらあげずに)消去してた

他にも
「ちょっと手伝ってほしい」
って家具の移動のお願いをされたり

「操作がわからない」
って僕が実家に向かうまで購入したものを使わなかったりすることもあった

家具の移動は僕が心配するぐらい一人で勝手にやってしまうような頑固な性格な父。
機械の操作も父のほうが全然詳しかったという子供の頃の記憶

なんというか…
”そんなことで?”
というレベルのものが少しずつ増えてきたことが正直ショック。

”人は必ず老いる”っていうけど
ぶっちゃけ、僕の心のどこかでは
【自分の両親はいつまでも大丈夫だろう】
的な考えがあったことをここ最近特に実感
自分が幼かったころの”無敵な父”、”なんでも頼れる母”そういうイメージがずーーーっと残っている

残っているから
何か要件が無い限りはこちらから連絡しなかったり
昔とは違う両親の言動や行動に凹んでしまう

【自分の両親はいつまでも大丈夫だろう】
という気持ちが両親に対する”過度な期待”みたいな気持ちになって
一方的に僕が凹んでいただけ。

そう心の整理をするようになってからは両親に対する
向き合い方もかなり変わってきた

どれだけ小さい相談事であっても
「連絡してくれてありがとう」って言えるようになったし
小さな地震であっても
「そっちは大丈夫?」ってLINEしたり
今日の天気がどうとかなんでもない話ができるように

変な話だけど、若い頃よりも両親との心の距離がグッと近づいた気がするんです。この感覚、わかる方いらっしゃいますか。

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