潜在学習(latent learning)
○潜在学習
学習中には行動として表出されない学習。
報酬のない状況下において生じる。
報酬なしの時期に潜在的に進行していた学習が、報酬によって顕在化するようになる。
トールマン (Tolman. E.C.) らは、迷路を用いてラットに1日1回、17日間、学習をさせた。
第Ⅰ群のラットは目標に餌があり強化を受けた。
第Ⅱ群は餌が与えられず強化されなかった。
第Ⅲ群は、11日目から餌が与えられ、強化された。
また第Ⅲ群は、強化を受けた翌日から誤反応が減少した。
○ 認知地図(cognitive map)
迷路学習などの場面において学習される内的な空間的関係。
強化されなくても潜在的に学習される。
トールマンは「たとえ強化されなくても、ラットは迷路の認知地図を形成し、報酬が与えられると、この認知地図が直ちに好成績として現れた。」と主張した。
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