運動知覚(motion perception)
○実際運動 (real movement)
視対象が客観的に運動しているときに知覚される最も当たり前な運動視体験。
○アウベルト・フライシュルの逆説(Aubert-Freisch paradox)
外界の一点を注視しているときに、視野を横切る移動対象の速さが、その対象を追随視するときの1.5倍~2倍速く感じる現象。
○仮現運動(apparent movement,広義)
実際には動いていない対象が動いて見える現象。
○自動運動(autokinetic motion)
暗闇の中で1つの静止した光点を注視していると、その光点が不規則に動いて見える現象。
曖昧で小さな光点の場合に現れやすい。
○運動残効(motion aftereffect)
一方向への運動をしばらく注視すると、静止対象が逆方向に動いて見える現象。
○誘導運動(induced motion)
周囲にある他の対象が動くことによって、実際には静止している対象が動いて見える現象。
知覚されるためには、図と地の分化が必要である。
地(枠組み)が動いている場合でも、眼には地が静止し図が動いているように見える。
○仮現運動(狭義)
2つの静止対象を空間的に少し離れた位置に適当 な時間間隔をおいて継時的に提示すると、連続した見かけの運動が知覚される 現象。
ベータ運動あるいはファイ現象ともよばれる。
○アルファ運動(α-movement)
図形の大きさが変化して見える運動。 ミュラー・リヤー錯視図のような外向斜線と内向斜線を交互に星示すると、主線が伸縮して見えるような運動。
○ガンマ運動(γ-movement)
同じ視対象が同じ空間位置で出現と消失を繰り返すと、出現時に膨張(拡大)し消失時に収縮(縮小)して見える運動。
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