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コンタクトすら入れられないやつが永久コンタクト入れてみた(ICL体験談)

ICL決断

僕はメガネが好きじゃない。
ずっとつけてると鼻あての跡がつくし、耳は痛くなるし、ふち邪魔だし、絶対触ってないのに気づくとレンズに指紋ついてるし。
いつまでも進化しないものの代表として傘がよく槍玉にあげられるけど、メガネだって負けてないくらい進化してないぞと僕は心の中で思っている。

「じゃあコンタクトつけなよ」という声が聞こえてきそうだが、それはできない。コンタクトをつけるのは怖い。
自分の指を目に突っ込むなど正気の沙汰じゃない。広義の意味でいえば拷問に入ると思う。
たしか映画「ソウ」で「コンタクトをつけろ」みたいなステージあった気がするし。

百歩譲ってコンタクトを入れられたとしても、今度は目薬の壁にぶつかる。
僕は目薬をさすのがだいぶ苦手だ。
人間は目に異物が入らないよう何かが目に向かって飛んでくると反射で目を閉じるようにできている。優秀な機能だ。
その反射を押さえつけて目に液体を入れるなど難しいに決まっている。
たまに下まぶたを手で固定せずにフリーハンドで目薬をさす人を見る。
あれはもう人間をやめてしまっていると思う。亜人だ。


そういう理由で普段は裸眼で生活しているが、視力が悪いから画面を見る時に姿勢が悪くなったり、旅行に行ってもせっかくの景色を楽しめていなかったりと何かと損をしている気がしてきたので今回ICLの手術を受けることにした。
60万円前後という価格に若干怖気付いたが、平均生涯年収3億円という数字を考えると大したことない気がする。
将来、子供を公立に通わせればいいだけの話だ。

ICLより安価なレーシックにしなかった理由はICLの方が見え方がきれいということと、ICLは入れたあともレンズを取り出して元に戻せるという2点からだ。
人間の五感による情報の8割は視覚情報だというから目にはある程度お金を積んでもいいかなと思う。


ICL手術を受けるとなればまずは検査をしてレンズを発注する必要があるため、さっそく検査の予約をする。
Webから申し込み、翌日クリニックから電話がかかってくるのでそこで検査当日の持ち物等の説明を受けて予約完了である。

クリニックは品川近視クリニックにした。
理由は単純で安いからだ。それ以外の理由はない。


検査当日

11:30から予約したので11:20くらいには有楽町駅に着くように向かう。
クリニックは有楽町駅のど真ん前にあってわかりやすい。

クリニックに着くと問診票を書いて検査待ちになる。
少し待っているとスタッフに呼ばれ、ここから40分ほど検査に連れ回される。
検査ミスがあってはいけないので全力で検査に臨む。
「目を大きく開いてください」と言われればこれ以上ないくらい全力で開く。
僕は一重だが、二重にも負けず劣らずなくらいには開いていたと思う。

検査はやってみるとこれはこれで結構楽しいものだった。
眼科でおなじみの気球を見るやつから始まり下に書いたような検査をしていく。

- 視力検査(気球)
- 眼圧測定
- 目の細胞の写真撮影
- 目の断面の写真撮影
- 黒目のサイズ測定
- 視力検査 (ランドルト環)

中でも1番楽しいのはやっぱりランドルト環での視力検査だ。
これはもう不朽の名作だろう。
小学校の頃から視力検査はわくわくしたものだが、それは大人になっても変わらない。
ただ検査に夢中になりすぎて、ちょっとぼやけて見えづらかった時に「右か下ですかね」というわけのわからない回答をしてしまった。
視力検査で2つの方向を回答するなど言語道断である。

逆にこの検査の中で眼圧の検査が1番辛かった。
目を大きく開いた状態で風吹きかけられて測定するのだが、この風がまあまあ強い上に何度も吹きかけられる。
吹きかけられ方も扇風機のような むぁー という風ではなく、アルパカが威嚇するときのような プッ という風だ。
これから受ける人は注意されたし。一応参考にリンクを貼っておく。


検査の後は1対1で検査結果とプランの説明に入る。
目の状態としては近視が弱く、乱視が強いので弱近視プラン46万円+乱視両目10万円の計56万円になりそうとのことだった。
ただ目の表面が他の人より薄いらしく、メスでの切開だと表面が歪んで乱視になる惹起乱視のリスクが高いと言われた。
そのリスクを抑えるためにレーザーで切開する高いプラン(レーザープラン78万+乱視両目10万)を勧められた。
その場では迷った挙げ句、回答保留にした。

説明後にはもう一度視力検査をして発注するレンズを決める。
右眼は乱視が強いから乱視レンズ発注で確定らしいのだが、左眼は乱視がそこまで強くはないので乱視レンズにするか普通のレンズにするか決めてほしいとのことだった。
弱い乱視のレンズは珍しいため発注してから製造になり、届くまで3.4ヶ月かかるので、普通は乱視が弱ければ乱視なしのレンズを入れる人も多いらしい。
ここで僕は15分ほど悩み、結局左も弱い乱視レンズを入れることにした。
左眼にも乱視レンズを入れた時の見やすさを知らなければ乱視なしレンズでもいいんだろうが、僕はもう知ってしまったのだ。
これで左眼には乱視なしレンズを入れた場合、遠すぎてちょっと見えにくいことがある度に、「ああ、あの時に乱視レンズを入れてれば見えたのかも」と後悔することは目に見えている。
そんな思いをするくらいなら3ヶ月待ちなど安いものである。
ちなみに僕は後悔をずるずる引きずるタイプだ。


その後瞳孔を開く目薬をさして、軽く検査をして待機。
ちなみにこの時に目薬をさしてくれたスタッフに「目薬苦手なんですよねー」と赤裸々告白したが、「はーい」と軽くあしらわれた。
あしらわれた後、目の周りを目薬でじゃぶじゃぶにされた。

瞳孔が開いたタイミングでもう一度検査をして、その後に診察+手術の説明を受ける。
説明を受けていく中で衝撃的だったのが手術後1週間は髪を洗えないらしい。
眼を切開したところに細菌が入ると炎症を起こして最悪失明するからということだった。
美容院で眼に水が入らないようにして洗う分には問題ないらしいので、その一週間は美容院に行ってシャンプーだけして帰るという奇妙な男になる必要がある。
裏ではあだ名をつけられるに違いない。

他には「花粉症とかで眼が痒くなっても掻いたりしないでね。一生。」とのことだった。
一生。重い。
ICLどうこうに関わらず目は掻かないほうがいいから、まあいいといえばいいのだが、なんというか、、一生と言われると引いちゃう。
一生の約束なんて小学生以来だ。


診察が終わったら最後に前金の19万円を払ってその日は終了。
結局手術をメスでやるかレーザーでやるかはレンズが届いてから決めることになった。

レンズが届いて手術を受けたらその時にまた体験談を書きたいと思う。

品川近視クリニックから紹介クーポンをもらえたので興味がある方は連絡してもらえればお渡しします。
ICLだと3万円引き、レーシックだと最大7万円の値引きになります。
Email: chiba.k.ito@gmail.com
Twitter: @kito_engineer

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