見出し画像

医学部の難しい科目【基礎医学編】

お久しぶりです。saiです。
大学が忙しく、かなり久しぶりの投稿となってしまいました。

私の方は無事3年生に進級しまして、今は夏休みです。

少し時間ができたので、1〜2年生で履修する基礎医学について、難しいと感じた科目をランキング形式でまとめてみようと思いました。

これから医学部に進学する方や現在1年生の方の参考になれば幸いです。

それではさっそくどうぞ!

【第3位】解剖学

第3位は解剖学です。

1位と2位にも言えることですが、医学部で勉強する科目は暗記量が膨大です。

体感ですが、2年生までに習った科目だけで、それまでの人生で勉強してきた全ての量を超えていると感じました。

解剖学とは、ざっくりいうと人間の構造を目に見えるレベルで把握しようという科目です。

人間の体は臓器、骨、筋肉、神経、血管など…たくさんの構造物からできています。

例えば、骨を一つとってもその骨には何箇所も名前がついています。
そして、名前がついている場所にはなにかしらの役割があり、それらの働きや付属している筋肉、神経なども一緒に覚えていくことになるのです。

その結果、暗記しなければならない量が果てしなく膨大になります!

当時は気合でなんとか覚えきりました。今では多くを覚えていませんが…。

また、大学によっては臓器や骨などは英語やラテン語で覚えなければいけないところもあるようです。大変さ倍増ですね。

【第2位】病理学

正直、1位と同率タイです。

病理学とは、解剖学とは対称的に顕微鏡レベルで病気になった人間の体を観察しようという科目です。

病理学で大変なのは、顕微鏡を覗いて見える組織とそれが何の病気なのかを対応させるて覚えることです。

病気になった組織では正常な組織とは異なる点がいくつか見られます。
それらの特徴を見落とすことなく拾い上げ、それがどんな病気であるのかを結論付けます。これが病理学です。

しかし、これが本当にむずかしい

当然、病気の組織を見るということは正常な組織の様子を覚えていなければなりません。そして、人間には多様な組織が存在します。また、一つの組織でも様々な病気に罹るのです。

例えば、腎臓の組織では、IgA腎症、ループス腎炎、管内増殖性糸球体腎炎…など、様々な病気に罹ります。

それぞれの病気ごとに特徴的な細胞の変化をきたすので、それらを正確に覚えていなければなりません。

そのため、画像を見て自分でそれらを判断しなければならないのです。
これがまた非常に分かりずらいんですよね〜。

病理学には解剖学の単純暗記とはまた違ったテクニカルな大変さがありました。

多くの大学では半分くらいの人が再試になるのではないでしょうか。

【第1位】組織学

もう一度受かれと言われても受かる気がしないのがこの組織学です。

組織学は病理学と近い学問なのですが、大きく違うのは人間の「正常」な組織を観るというところです。

病理学では比較的観察する臓器が決まっているのですが、組織学では頭髪から骨髄に至るまで人間の組織を全て観察します。そのため、覚える用語がとても多いのです。

眼球一つ取っても、覚えるべき用語は30個以上あります。

加えて、顕微鏡画像を見せられたときにどの部位がなんという名前かを即答できなければなりません。

名称も日本語だけでなく、英語またはラテン語で覚えなければならない大学も多いようです。

そのため、覚えるべき内容は病理学に負けず劣らず大量になってしまいます。

私は1ヶ月前から勉強していましたが、ぎりぎり受かるので精一杯でした。休まず勉強していたため、人生で初めて知恵熱が出ました笑。

多くの大学でも組織学は留年科目の筆頭となっているはずです。


いかがだったでしょうか。
今回は2年生までに習う基礎医学についてまとめてみました。

医学部の勉強は間違いなく受験で勉強した内容より多いです。医学部に入学してからそれを痛感しました。

しかし一方で、多くの医学生はこれらを乗り越えていきます。
勉強し続けることにより、自分の限界が引き上げられていくからでしょう。

これから先も同じような思いをしなければならないと思うと胃がキリキリしますが、何とかやっていこうと思います。

それではまた〜。

2024.8.1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?