見出し画像

九州旅行ダイジェスト② 鹿児島・指宿編

 今回の記事は、先日アップロードした「九州旅行ダイジェスト① 大分・別府編」の続き。別府を午前に出発し、特急に乗り宮崎・都城・国分を経由して鹿児島中央まで来た。この記事では、夜に鹿児島中央に降り立ってから翌日の午前に指宿を出発するまでを記事にしたい。
 なお、九州旅行ダイジェスト① 大分・別府編をお読みになる方は、以下のリンクから記事に飛んでいただきたい。

鹿児島中央

 別府から合計5時間半以上電車に乗ってようやく鹿児島中央に到着。途中宮崎と都城で下車して少し観光したとはいえ、ちょっと疲れたな。特急もあまりスピード出していなかったし思っていたより時間がかかった。

鹿児島中央駅

 いろいろあって鹿児島中央には何回か来たことがあるが、来るたびに変化があるな。前来たときはアミュの天井にイルミネーションはなかったと思うし、写真には写ってないけど写真の左側にペデストリアンデッキが新しく設置されていた。南九州で一番の街なだけあってかなり栄えている。
 本当はここで鹿児島ご当地グルメの鶏飯でも食べようと思ったが、次の列車に早く乗らないといけないので、駅前を少し眺めてまたホームに戻る。

指宿

駅に到着

 鹿児島中央から指宿枕崎線に乗って1時間あまり、指宿に到着。乗った時は結構混雑していて、途中の喜入という駅までは自分含めて立ち客が多かった。ローカル線だと勝手に思ってたけど、結構利用者が多いみたい。

指宿駅

 明日の観光(とこれから食べる夜ご飯)に備えて観光案内所で相談でもしようと思ったが、20時過ぎていたからか閉鎖されていた。とりあえず宿に向かおう。
 指宿の宿はだいたいが温泉旅館や温泉のあるリゾート系のホテルで、一人でプラっと泊まるには敷居が高すぎる。そこで、今回は人生で初めて民宿に挑戦することに。

民宿にて

 指宿には数件民宿があるらしく、今回はその中の一つを予約した。値段はリーズナブル。町もちょっと暗いしホテルと違って民家に溶け込んでいるから不安になりつつも、無事到着。
 中に入ると民宿の人が出てきた。ここは満員だから離れまで案内するので車に乗ってくださいと言われる。平日に来たのに満員というのは不思議だなあと思っていると、翌日に指宿でウォーキング大会が開催されるらしく、それでどこの宿も混んでいるとのことらしい。
 民宿の人の娘さんと一緒に、車で5分くらいの離れに向かう。離れといってもこっちも普通の日本家屋である。民宿とは気づかないね。
 道中、民宿の人がおススメする温泉と居酒屋を教えてもらったので行くことに。温泉の前まで車で送ってくださった上にタオルまで貸していただいて、大変親切にしてくださった。

東郷温泉

 宿の人が勧めてくれた温泉は東郷温泉というところ。

 営業時間はGoogle Mapsだと20時50分までと書いてあるが、20時くらいには終業している可能性もあるので行く場合はご注意を。自分は20時半くらいに行ったが受付のおばあさんにもう営業終わっていると言われた。おばあさんのご厚意で入ることができたが、気を付けたほうがいいね。
 温泉には別府のときみたいにシャワーがないので、ここも桶でお湯をすくって体にかけ流してから入るタイプだろう。温泉は熱いのとぬるいのがあり、まず熱い方に2,3分入って体をあっためてから、ぬるい方にどっぷり浸かって全身をもみほぐす。気持ちいい。長旅の疲れが癒されるね。
 温泉には10分ちょっと入って出た。本当はもう少し居たかったけど、終業後に入れさせてもらってるので早めに上がったほうが良いからね。営業後なのに入れてくれたし、種類も2つあっていろいろな入り方ができる良い温泉でした。

居酒屋

 民宿の人が勧めてくれた居酒屋は東郷温泉から徒歩3分くらいのところにあった。一人で居酒屋というのはちょっと抵抗あったが、中に入るとあまり人がおらず、これなら別に一人でも何も億劫に思うことはないな。

豆腐サラダと串焼き盛り合わせ、そしてビール

 串焼きが美味しい、と民宿の人が言っていたので、ビールと一緒に串焼きの盛り合わせを注文。ネタは店員さんが選ぶようなので、内臓系以外でチョイスしてもらうことに(筆者は砂肝やレバーが苦手だ)。サラダも美味しいと言っていたので注文するが、量が多いのでハーフサイズにしてはいかがと店員さんに言われた。それでお願いします。そういえば民宿の人も、量が多いので一人じゃ食べきれないかもと言っていたような。
 串焼きは鶏のもも肉、ねぎま、つくね、エビのシソ巻き、豚肉など。鶏系はどれもちょっと濃い目のたれがかかっていて美味しい。ビールが進む。特にねぎまとエビのシソ巻きが気に入ったのであとで追加注文。
 サラダは豆腐と鰹節が豪快に入っていて食べ応えがある。ハーフサイズでも結構おなかいっぱいになるね。

焼酎
左が赤利右衛門 右が鳥刺し(食べかけの写真で申し訳ない)

 せっかく鹿児島に来たんだから焼酎飲まないと。まずは焼酎(名前は忘れた)をロックで注文。来たのが上の写真。ロックのくせに量が多すぎる。氷が浮くロックなんて初めて見たぞ。飲んだ感じは普通の焼酎だね。串焼きとサラダをつまみにちびちび飲んだが、結構酔ってきた。
 今度は地元指宿の焼酎が飲みたくなったので、赤利右衛門という焼酎を注文。今回もロック。つまみには鹿児島が本場の鳥刺しを注文。
 まず鳥刺しが来る。柔らかく、口のなかでとろける感じの舌触りで結構美味しい。新鮮さを感じられて、今まで食ってきた鳥刺しの中で一番の味かもしれん。そして赤利右衛門。相変わらず量が多い。普通の焼酎よりちょっと甘めな感じで良いね。温泉上がりの晩酌は最高だ。
 赤利右衛門も飲み切ったがかなり酔いが回ってきた。そのあとは梅茶漬けを注文して食べたような気もするが、ちょっと記憶があやふや。会計して宿まで歩く中で、寒い風に当たって徐々に酔いが醒めてきた感じだ。なんにせよ民宿の人にいい居酒屋を教えてもらえてよかった。ごちそうさまです。

さらに南下

 翌日は6時前に目が覚めた。二日酔いとかはなく普通の目覚め。せっかく早く起きれたしさっさと行動しよう。

朝7時前の指宿の街並み

 一晩泊った民宿に別れを告げ、指宿駅に向かう。今日はこれから、JR線の駅で最南端にある西大山駅というところに行く予定だ。

山川駅

 指宿駅7時12分発の指宿枕崎線普通西頴娃(にしえい)行きという列車に乗車。行先の漢字が初見じゃ読めない。指宿駅時点での乗客は筆者のほかに一人。ガラガラで出発。

山川駅 有人駅ではJR線の駅で最南端らしい 筆者が行った時間に係員はいなかった
山川駅のすぐ隣は海

 列車は次の山川駅で18分停車。ヒマなのでいったん列車を降りて外に出てみる。山川駅の入り口には有人駅最南端の碑が立っていたり、駅舎には昔の指宿枕崎線の写真がいくつかある。駅の外は道路挟んですぐ海であり、景色が綺麗だ。
 18分停車した理由は後続の山川止まりの列車と接続を取るためである。ダイヤの都合で指宿駅では接続が難しいのだろう。この停車時間の間に山川駅の周りを見ることができたし良かった。

西大山駅

 山川駅から10分くらいで目的地の西大山駅に到着。山川で乗ってきた乗客の大半はこの駅で降りた。

 

JR日本最南端の駅 北緯31度11分 西大山駅

 駅の周りは何もないが、観光客でにぎわっている。鉄道ではなく車で来ている人もいた。観光地として一定の知名度があるからか、駅前には屋根付きの休憩スペースがあり、駅前広場の正面にはトイレがある商店が一軒あった。他の観光客がいなくあったと、筆者も開聞岳を背景に最南端の駅の記念碑をパシャリ。
 帰りの列車まで40分ほどあったので、駅周辺をぶらぶら。周りは基本的に茶畑で、後は小さな倉庫とビニールハウスがちらほら。茶畑では知覧茶を育てているのかな。それにしても悠々とした開聞岳が綺麗だ。本記事のヘッダー画像も西大山駅の近くから撮った開聞岳である。別名の薩摩富士のとおり、線対称の円錐形で美しい。
 帰りの列車が来る数分前に駅に戻ると、何やら人が多くて騒がしい。観光バスで西大山駅に来たツアーグループのようだ。その人たちが治まったあと、記念碑に並んだ筆者の写真を台湾人観光客に撮ってもらう。謝謝。

帰りの列車

 帰りの列車が来た。これに乗って指宿まで戻る。なお、先ほどのツアーグループの人たちも乗車しており、車内は満席になった。バスには乗らないのか…

再び指宿

砂蒸し温泉

 列車に乗って指宿に戻ってきた。まだ9時前だがこれから温泉に入ろうと思う。指宿も温泉街として有名な場所であるが、特に有名なのは砂蒸し温泉というものである。他の温泉街にはなかなかないものだろう。そんな砂蒸し温泉に手ごろな価格で入ることができる場所があるということで、向かうことにした。

砂蒸し会館 砂楽

 訪れたのは「砂蒸し会館 砂楽」。指宿駅からバスも出ているらしいが、筆者は歩いて行った。20分くらいで着くので、そこまで遠くはない。
 受付で入浴料を払うが、この時に砂蒸し温泉専用の浴衣を渡される。砂蒸し温泉に入るときはこれに着替えるのだ。そうしないと全身が砂だらけになっちゃうからね。
 脱衣所で浴衣に着替えたあとは海岸沿いにある砂蒸し温泉に行くため一旦外に出る。寒い。砂蒸し温泉では係員の人が暖かい砂地を掘っており、入浴する人はその掘られた穴に入ったあと、上から全身を包み込むように砂を掛けられる。
 筆者の番が来たので穴に入って砂を被せられる。砂はちょっと濡れた泥みたいな見た目をしているのに、確かに暖かい。砂の重圧感によって、全身が暖められているという感覚が普通の温泉以上にする。波の音も心地よくとても気持ちいい。少しウトウトするが、12分くらいで出た(10分前後入るのが良いらしい)。ちなみに筆者のすぐ近くにさっき西大山駅で写真撮ってくれた台湾人観光客がいた。
 砂を払った後は脱衣所で浴衣を脱ぎ、あとは体を洗って普通の温泉に入る。海沿いの温泉だからか、少ししょっぱい。
 温泉から上がったあとはコーヒー牛乳で一杯。世界的に見ても珍しい砂蒸し温泉で全身を芯から温められたのはいい経験だった。また来たいね。

砂蒸し温泉付近の海岸 白い湯気が出ている

 なお、砂蒸し温泉付近の海岸からは白い湯気が出ていて、本当に海岸が温泉地帯であることを実感できる。波打ち際の温度は80℃を超えているらしくて、危ないから立ち入り禁止の札が建っていた。

縄文遺跡

 帰りの列車まで少し時間があるので市街地をぶらぶら。駅に戻る途中に遺跡の看板があったので立ち寄ってみた。

橋牟礼川遺跡

 橋牟礼川(はしむれがわ)遺跡という縄文時代の遺跡のようだ。竪穴式住居が複数ある。鹿児島県教育委員会のホームページによると、縄文土器が弥生土器よりも古い時代の土器であることを初めて証明した遺跡らしく、何気に日本の歴史を解明するうえで重要な遺跡である。今回は時間の関係で行けなかったが近くに博物館もあるようだ。

 最後に軽く歴史の勉強をして指宿を去る。砂蒸し温泉やJRの最南端駅に行ったりと貴重な経験ができとても楽しかった。このあとは新幹線にのって鹿児島中央と新鳥栖を往復し、鳥栖で40分くらい歩くといったまあまあハードな旅行をしたが、砂蒸し温泉に入ったおかげか疲れることは全くなかった。効能の高さが証明されたのではなかろうか。

最後に 

西大山駅アクセス

 今回訪れた西大山駅へのアクセスを最後に紹介して終わりたい。以下鉄道とバスは指宿駅から訪れるのを前提としている。
 基本的に車で訪れるのが一番だろう。近くを国道226号線が走っており、車で行きづらい場所ではない。実際に車で来ている人もいた。
 往復鉄道を使う場合は指宿駅を7時12分もしくは7時28分に出発する列車、もしくは同駅を13時27分に発車する列車を用いると、西大山駅に日が出ている時刻に着き、帰りの列車にも乗りやすい(帰りの列車の時刻は西大山駅を8時36分、9時11分、14時34分に発車)。本数が限りなく少ないので乗り遅れにはご注意を。また時刻表は変動する可能性があるので、この記事を読まれた方は改めて確認をお願いしたい。
 バスでアクセスする方法も一応存在する。いくつかルートがあるようだが、西大山駅から比較的近いバス停として「利永」、「徳光小前」、「徳光小学校前」の3つがある。利永に行くバスは平日は6本、土休日は3本。所要時間は20分ほど。徳光小前に行くバスは平日3本、土休日は2本。所要時間は30分ほど。徳光小学校前に行くバスは平日と土曜に3本、休日はナシ。所要時間はこちらも30分ほど。なおどのバス停も西大山駅までは徒歩20分以上の距離があり、バスで行くのはハードだろう。詳細は以下のサイトで確認をお願いしたい。「西大山駅」(鹿児島県指宿市山川大山)周辺のバス停のりば一覧 - NAVITIME


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?