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プチ・ニコラ(2009)

観た後に必ず笑顔になれる、小学生ニコラと友達の愛すべき日常
フランス発のとびきりキュートで心温まる映画

原作はフランスの国民的絵本で、日本で例えるなら『ちびまるこちゃん』や『サザエさん』のような存在といいます。

天真爛漫な小学生の男の子ニコラと、個性豊かな家族や友達との日常がユーモアたっぷりに綴られています。

【ストーリー】
1960年代のパリ。優しい両親や楽しい友達に囲まれ、毎日幸せに暮らすニコラに問題が発生します。弟が生まれたことで「両親を取られる」と落ち込む友達を見たニコラは、折しも両親の会話から自分にも「弟」が生まれると思い込み、ショックを受けます。

やんちゃなニコラを始め、太っちょの食いしん坊、金持ちのお坊っちゃま、嫌味な優等生、能天気な落ちこぼれなど、個性豊かな小学生たちがとにかく愛らしいです。

ニコラは、彼らの力を借りて、まだ見ぬ「弟」から、両親と3人だけの幸せな日々を取り戻そうとさまざまな作戦を立てます。

ところが、小学生のやることは、何もかもトンチンカンで失敗ばかり。それでもめげずに、というか、失敗を認識せずに、真剣に取り組み、果てはとんでもない騒動を巻き起こす小学生たちの姿に頬が緩みっぱなしです。

勘違い少年ニコラの両親もまた、とぼけた味のあるキャラクター。彼らの涙ぐましい出世作戦が図らずもニコラに台無しにされてしまうエピソードには笑いが止まりません。子供らしい単純なボケに、時折ブラックなユーモアを交えた脚本がよく練られています。

監督・脚本は『モリエール 恋こそ喜劇』のローラン・ティラール。原作絵本で、いつも楽しそうに笑っているニコラの夢は、「人を幸せにすること」だといいます。

この映画もまた、観た後に必ず笑顔のなれる愛すべき物語に仕上がっています!


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