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乳酸菌と自然免疫

先日から、人の免疫システムについて、コラムでお話しさせてもらっています。

免疫に関しては、多くの書籍がありますが、基礎的なものは何冊か目を通しています。腸内細菌と免疫については、やはり腸内細菌の研究をなさっている先生の書籍が参考になりますので、務めて読んでいるのですが、先日からのお話しは、腸内細菌のパイオニアと言われた、光岡知足先生の「腸を鍛える~腸内細菌と腸内フローラ~」を参考にさせていただき、時には抜粋して掲載させていただいています。

この光岡先生の「腸を鍛える」少し前に書かれた書籍になりますが、腸内細菌を基礎から勉強するにはもってこいの書籍です。ご興味のある方は是非ご一読ください。

それで、本題に戻りますが、昨日まではそもそもの人の免疫についてお話ししました。今日からは、乳酸器と自然免疫ということで、何回かにわたり書いていこうかと思っています。

まず、昨日の自然免疫のセンサーにあたる、TLRですが、食べ物に含まれている乳酸菌も菌の一つとして小腸で認識され、このTLRに感知されます。

乳酸菌は昨日のコラムであげた、ペプチドグリカンや核酸も持っているため、その構成成分がTLR2やTLR9などのセンサーが反応するのです。

食べ物の栄養素を小腸では取り込んでいますが、その小腸の壁面は絨毛という小さな突起で覆われ、ところどころに「パイエル板」と呼ばれるリンパ球が密集しているくぼみがあります。

食べ物に含まれる乳酸菌は、このパイエル板を構成している「M細胞」という上皮細胞に取り込まれ、ここに待機している樹状細胞に捕らえられることで、免疫活性がうながされると言われています。

乳酸菌も菌であることに間違いはないのですが、身体にとっていい作用を施す菌だと言うのを瞬時に判断し、免疫活性につなげる。人の身体、特に免疫機能は、本当に素晴らしいですね!

この続きは、明日書きたいと思います。