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【ベトナムで新規サービス開発にチャレンジ】 ProVision CAFÉ vol.4~オフショア開発~

品質検証事業を主軸としながら、近年では自社内でのサービス開発などにも事業の領域を広げている株式会社ProVision。開発は国内のみにとどまらず、ベトナムでオフショア開発も行っています。

インタビュー記事第3弾では、役職者3名を交えてそれぞれの観点から今の事業や今後の事業展望などについて話を聞きました。

第4弾となる今回は、海外赴任中の和泉澤さんに現地での開発秘話や海外で活躍する秘訣など、普段なかなか聞くことのできない貴重な話が盛りだくさんのインタビューとなりました。是非最後までご覧ください!


第3弾はこちらから↓

(以降敬称略)


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会社の後押しをうけて海外でのチャレンジが実現

ー本日はよろしくお願いします。ProVisionへの入社経緯と歩まれてきたキャリアについて教えてください。

和泉澤:はい、よろしくお願いします。ProVisionへ入社する前は9年間開発エンジニアとして違う会社にいました。2013年頃、スマートフォンが流行りだして、アプリケーションの開発者がこれからどんどん出てくるというタイミングがありました。そういった時代背景もあって、個人でもアプリ開発をしていたのですが、それを仕事にしてみたいという思いから、転職先を探していました。その時にProVisionでスマートフォンのアプリ開発者を募集していたんです。

入社後は、親会社のシステナで開発を行っていました。しかし、自分の中では、ProVisionが持つ品質検証技術と自分のアプリ開発技術を活かして仕事がしたいと考えていました。上長に相談したところ、「テスト自動化」のニーズがあるという話を聞き、そこから3年間、テスト自動化エンジニアとして働きました。

その後、クライアントのマネージャーの方から「べトナムで開発をやっているんだけど、品質で困っているから一緒にやってくれないか」という話をいただきました。それを受けて、社内でもベトナム開発の計画を立て、2019年の6月に稼働を開始しました。

現在は主にベトナム開発チームのマネジメント、営業や自社内での新規サービスの開発マネジメントなどを担当しています。

ーベトナムでは現地法人を設立したのですか?

和泉澤:2019年6月の開始当時は、特に法人設立などはせずに、とりあえず1年間、ベトナムのオフショアが上手くいくのかをProVision内部で検証するお試し期間のようなものがありました。半年ほどで「これは成果が出そうだ」という判断になり、親会社のシステナに相談したところ、システナベトナムというのがあり、駐在事務所という名義でオフィスを設立できることとなりました。そして、その責任者として私が就任することとなりました。

ーありがとうございます。事務所はベトナムのどこにありますか?

和泉澤:ホーチミン*です。
*ベトナム南部に位置する同国最大の都市。東南アジア有数の世界都市でもある。

ーそもそも、ベトナムに行こうと思ったきっかけは何でしたか?勿論、話の発端であるマネージャーの方からの誘いはあったとは思いますが、何が背中を押しましたか?

和泉澤:父が海外で活躍するビジネスマンで、その背中を見ていたからかもしれません。また、自分の強みが色々な環境に順応できることだったので、海外へ行ったときに果たしてどうなるのか、チャレンジをしてみたいと思ったからです。

そのため、ベトナムの話を聞いた時には特に迷いませんでした。海外で働くチャンスは普通に働いていたらそんなに掴めるものではないと思ったので、すぐに「僕にやらせてください!」と会社に相談しました。

その時の会社の反応はどうでしたか?

和泉澤:最初は驚かれましたが、計画が具体化していくにつれて、私のやる気を理解してくれました。計画から実際にベトナムに行くまでに半年ほどかかりましたが、皆が「応援したい!」という気持ちで協力してくれました。

ー認めてくれただけでなく、皆で応援し、サポートしてくれたProVisionは、和泉澤さんにとってどういう会社ですか?

和泉澤:端的に言うと、チャレンジさせてくれる会社です。自分一人だけでは海外でどう動いていいか分からなかったのですが、ProVisionがタスクや資料、何を調査すべきかなどを真摯に一つ一つサポートしてくれました。

ー普通の会社ではそういったことはなかなかないと思います。道筋を教えてくれて、伴走してくれるのは、すごく貴重ですね。

和泉澤:ありがたい限りです!

苦労を乗り越え、現地で活躍できる術を体得

ーベトナムで順応できるかチャレンジする中で、苦労したエピソードはありますか?

和泉澤:ベトナム人は日本人と考え方が違うので、仕事が思っているように進まない時がありました。よくベトナム人に、日本人は言わなくても察する能力というか、国民性があると言われます。

ベトナム人にもしっかり伝えるのが自分のミッションだと感じていますが、どうすれば日本人のように察することができるのかというのを、私をサンプルにして学んでくれているので、今すごく良い関係が築けていると感じています。

ーありがとうございます。べトナム人の特徴・国民性を教えていただけますか?

和泉澤:何でもはっきり言います。分からないことは分からない、できないことはできない、と。日本人の感覚で察してほしいことなどは伝わらないです。しかし、品質的な考え方や、どうしたら開発技術を上げられるかなどの向上心は、とても日本人に似ています。違うのは感性の部分でしょうか。

ー感性というのはどういったことでしょう?

和泉澤:日本人は比喩を使うと思いますが、ベトナム人はそうではなく、もう少しストレートに言います。美しいものは美しい、と。感覚的な部分なので、上手く言葉に出来ないですが。

ーそういった異国の人たちと一緒にやっていく中で、困難・挫折といった大変だったことはありますか?

和泉澤:案件の責任者は初めてやりとりする日本人の方が多いのですが、最初のクライアントが厳しい方でした。私がまだ上手くベトナム人を動かす手法を知らない中で、クライアントの要望をいかにクリアしていくかという状況が個人的には苦労したことです。

ーどう乗り越えましたか?

和泉澤:難易度の高い要望に対して、ベトナム人を上手く動かすにはベトナム人を良く理解しなくてはいけない、理解して動かせるようにならなければ、と思いました。そのためにプライベートも削って、ベトナム人と日々出来る限りコミュニケーションをとりました。そういった中で、「この人に動いてもらうにはこういうコミュニケーションをたくさん取っていけば、こういう指示に対して動いてもらえる」というのを理解していきました。

ーありがとうございます。ベトナム人に合わせたディレクションを体得するのに苦労し、時間がかかったということですね。

和泉澤:はい。


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今後はさらに東南アジアを中心に海外での開発を拡大

ー自社の新規サービスの開発管理もしているとのことでしたが、既存の自社サービスであるMinPreについて教えてください。

和泉澤:MinPreの特徴は、プレゼントを選ぶ際に人が多ければ多いほど大変になることがあると思いますが、そういったプレゼント選びの悩みを解消できるサービスです。個人でも企業でも所属社員や友達同士でプレゼントを選んで贈ることができます。

特に良いところは、なかなか人と直接会えないこのご時世において、webサービスなのでリモートでもお祝いが出来る点だと思っています。プレゼントを贈るだけではなく、参加したメンバーからお祝いされる人に対して寄せ書き色紙を作成することもできます。

ー現地でMinPreを作っている中で、ベトナムならではの苦労や良かったことなどのエピソードはありますか?

和泉澤:良かったこととしては、私だけではなくProVisionのサービスの企画チームも含めて、ベトナムとコミュニケーションをとれるようにできたことです。最初は私が間に入って、ベトナムとProVisionを繋いでいましたが、今は私を含め、ベトナムの開発エンジニア担当とサービスの企画チームのメンバーが直接コミュニケーションをとって開発を進められています。そのため、すぐに開発に吸い上げることができるようになりました。

ーベトナムチームとして今後領域拡大をしていくビジョンはありますか?

和泉澤:開発はもちろん引き続き行うのですが、QA業務もベトナム側でやっていきたいです。また、私以外の人材も上手く海外で活躍できるような仕組みを作っていきたいです。

ー海外プレイヤーを増やす為の仕組みについて、ホーチミン以外の別の拠点を立てる計画や、和泉澤さん自身がこうしたら面白いのではないかといったアイデアはありますか?

和泉澤:最初の計画時点で経営層には話をしていたのですが、ベトナムだけではなく、東南アジア全域で拠点を作っていきたいと思っています。案件も日本以外からとってこられるような仕組み作りがしたいです。

ーそれを提案した時の経営層の反応はどうでしたか?

和泉澤:「やりましょう!」と言ってもらいました。

チャレンジする姿勢がProVisinらしさ

ーベトナムでの開発が上手くいきだす前の会社の後押し具合はどうでしたか?

和泉澤:ベトナムに行く前は「失敗しても良い」と言ってもらいました。責任があると言いつつも、そう言われた事がずっと心にあったので、気持ち的に自分が思うように自由に振る舞えました。そう言われてなかったら逆に構えてしまっていて、もしかしたら上手くいかなかったのではないかとも思います。

ーいいですね。ProVisionらしさがすごく現れている気がしました。今後チャレンジしたい、または既にもうやっていることなど事業面に関する未来の話はありますか?

和泉澤:MinPreに続いて、どんどん新しいWEBサービスを立ち上げていくというのが事業計画としてあります。それをもとに企画するチームを充実させていく必要があると思いますし、現在、開発はベトナムで全てやっているのですが、ProVision自体でエンジニアを抱えていく必要もあると思っています。あとは今までにないサービスを作っていくために、デザイナーやディレクターも新しく配置していきたいですね。

ーありがとうございます。最後にProVisionらしさとはこういうことだといったようなこぼれ話などありますか?

和泉澤:私は新しいコミュニティに入っていくのは好きなのですが、人見知りです。自分が人見知りだからこそ、ProVisionに入社してすぐに色々な人と繋がるために何かできないか考えていました。当時ProVisionのインフラは誰かが即席で作ったようなホームページがあって、それを皆で使い回している状況でした。それを是正していきたいと思って、一緒にやる人を集めていました。そういう企画に対して、参加したいと手を挙けてくれる人がいる会社は少ないと思うのですが、手を挙げてくれた人が30人くらいいました。そのため、人見知りの自分でもすぐに馴染めて知り合いができました。そういった積極性が他社にはないProVisionらしさだと思います。

ー良いエピソードですね。本日はありがとうございました!

和泉澤:ありがとうございました!

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