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テレビ出演の気象予報士に告ぐ "気象病"はICD定義されてないゾ;そして、雷雨喘息にもモヤモヤ

テレビ出演の気象予報士に告ぐ"気象病"はICD定義されてないゾ;そして、雷雨喘息にもモヤモヤ

テレビを見ていると、”気象病”という病名もどきの名称を頻用しているのが気になった。気象予報士たちが広めているという印象があるが、サイエンティフィックな議論したいなら科学的エビデンスを構築してほしい、表層的なアトラクティブな表現だけで述べているのなら即刻やめてほしい


自分が、本当に正しいかどうかはわからなくなったので、ChatGPT4の回答は以下のごとく

ICDに"気象病"、英語では"weather related disease"に近い表現はありますか?
ChatGPT
国際疾病分類(ICD)には、「気象病」や英語での「weather related disease」という具体的なカテゴリーは存在しませんICDは疾病や健康に関連する状態を分類し、コーディングする国際的な標準ですが、気象条件に直接関連する症状や疾患を一つのカテゴリーとして扱うのではなく、気象条件が影響を及ぼす可能性がある各種の健康状態や疾患を個別に分類しています。

たとえば、気象条件によって引き起こされるか、悪化する可能性のある疾患(例えば、喘息の悪化、関節痛、偏頭痛など)は、それぞれの疾患に基づいた特定のコードに分類されます。また、「外因」のカテゴリーには、天候や気象条件が原因で生じる様々な健康問題(例えば、低温や高温による健康影響)に関連するコードが含まれることがありますが、これらは主に環境要因による健康影響を記述するためのものです。

気象条件によって直接的または間接的に引き起こされる健康問題は、多岐にわたるため、ICDではこれらを個々の症状や疾患のコードとして扱い、その原因となる外的要因を示すコードを併用することによって記録されます。

テレビ登場の気象予報士たちの意見よりは納得

で、中国で昨年注目された"thunderstorm asthma"

雨や台風後に呼吸が苦しく…「雷雨ぜんそく」に秋はご注意 症状ない人も突然発症? 【#みんなのギモン】(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

中国での"thunderstorm asthma"報告pubmed検索すると、"雷雨は、ヨモギによるアレルギー性鼻炎の子供に喘息発作を誘発し、喘息の診断が確定した子供の症状を悪化させる可能性があります"という報告

Xu YY, Xue T, Li HR, Guan K. Retrospective analysis of epidemic thunderstorm asthma in children in Yulin, northwest China. Pediatr Res. 2021;89(4):958-961. doi:10.1038/s41390-020-0980-9IF: 3.6 Q1

2018年の"thunderstorm asthma"の後顧的報告が存在する。放射線被害と結びつけるSNS投稿見たが強い根拠を認められないため、2023年"Thunderstorm asthma"の科学的報告を待つしかないのだろう


オリジナル"thunderstorm asthma event 2016"

Thien, Francis, Paul J Beggs, Danny Csutoros, Jai Darvall, Mark Hew, Janet M Davies, Philip G Bardin, ほか. 「The Melbourne epidemic thunderstorm asthma event 2016: an investigation of environmental triggers, effect on health services, and patient risk factors」. The Lancet. Planetary health 2, no. 6 (2018年6月): e255–63. https://doi.org/10.1016/S2542-5196(18)30120-7 .


流行性雷雨喘息イベント当日のメルボルン大都市圏のレーダー画像で、1701 AEDTの雷雨(赤い領域)を示し、関連する1700-1900 AEDTの突風前線の位置を緑の線で示しています(パネルA)。カラースケールバーは、雨や雹からのレーダー信号の反射率(単位:Zを基準としたデシベル[dBZ])を示し、降水強度に比例します。また、ジーロング(GEEL)とメルボルンCBD(MELB)の場所、花粉と真菌の胞子モニタリングサイト(PARK=Parkville、BURW=Burwood), the representative meteorological site (LAVE=Laverton), and the six air quality monitoring stations (ALPH=Alphington, BROO=Brooklyn, DAND=Dandenong, FOOT=Footscray, GEES=Geelong South, and MOOR=Mooroolbark). 5-min average wind speed, wind gust, wind direction, temperature, relative humidity, and rainfall at Laverton over 24 h (midnight to midnight; panel B). Source: Australian Bureau of Meteorology.




Beggs, Paul J. 「Thunderstorm Asthma and Climate Change」. JAMA, 2024年2月19日. https://doi.org/10.1001/jama.2023.26649 .

- 2016年11月21日に、オーストラリアのメルボルンで、前例のない「サンダーストームアスマ(雷雨喘息)」イベントが発生し、急性呼吸器症状による緊急搬送と入院が異常に増加しました。
- サンダーストームアスマは、高濃度の空中アレルゲンと特定の雷雨条件が稀に組み合わさった時に、既存の呼吸器感受性を持つ人々に急激に喘息症状を引き起こす現象です。
- このイベントは、記録的な降雨量と高い草花粉レベルという異常な環境条件によって引き起こされ、強風と雷雨活動によって悪化しました。
- サンダーストームアスマの現象は世界中で観察されており、発生するには高濃度の空中アレルゲン、特定の雷雨条件、そして感受性のある人口が必要です。
- 2016年のイベントは、気候変動が花粉レベルとアレルゲン性に影響を与える役割を浮き彫りにしました。CO2濃度と温度の増加は、植物の開花時期や花粉生産に影響を与えています
- 気候変動は、花粉のタイミングと濃度を変えることで健康に影響を及ぼし、アレルギー性呼吸器疾患による入院を増加させ、医療および緊急管理システムに適応を要求しています。
- 花粉による気候変動の悪影響を軽減するための対策には、温室効果ガスの排出削減、花粉監視の改善、およびサンダーストームアスマのような急激な発生イベントへの緊急対応戦略の開発が含まれます。


Geminiにオーストラリアにおけるブタクサの濃厚繁殖地域を聞いてみた

Unfortunately, Australia doesn't have a significant problem with ragweed as a major allergen. Here's why:

Different Climate: Ragweed thrives in the temperate climates of North America and parts of Europe. Australia's climate is generally hotter and drier, which is not ideal for ragweed proliferation.
Native vs. Introduced: Ragweed is native to North America. While it might be occasionally found in Australia, it hasn't established itself as a widespread, invasive species.


Common Allergens in Australia

If you're concerned about allergies in Australia, here are some of the more prevalent triggers:Grasses: Ryegrass, various pasture grasses, and introduced grass species are major causes of pollen allergies.
Dust Mites: A common trigger for indoor allergies.
Molds: Can be an issue, especially in humid areas.
Native Trees: Certain species like Cypress and Casuarina (she-oak) can sometimes cause allergic reactions.


If you're experiencing allergy symptoms in Australia, it's best to consult a doctor or an allergist to determine the specific cause and get appropriate treatment.

さらに、Chat GPTに聞いても

日本では、ブタクサは広範囲に分布しており、特に都市部やその周辺地域で多く見られます。日本のある地域では、ブタクサの花粉が空気中に大量に放出される時期があり、花粉症の主要な原因の一つとなっています。

一方、オーストラリアでは、ブタクサの分布は地域によって異なりますが、日本ほど広範囲にわたる密度の高い分布は見られない可能性があります。オーストラリアは非常に広大で生態系が多様なため、地域によってはブタクサが見られないか、または非常に限定された範囲でのみ見られることもあります。ただし、オーストラリアの特定の地域では、ブタクサが繁殖している場所も存在し、アレルギー反応の原因となることがあります。

オーストラリアは広大な国であり、気候や生態系が地域によって大きく異なるため、ブタクサの分布も地域によって異なります。しかし、一般的にブタクサは、温暖で乾燥した地域よりも、湿潤な気候を好む傾向にあります。

過去の報告や研究によると、オーストラリアの特定の地域ではブタクサが問題となっていることがありますが、これらの地域は時間とともに変化する可能性があります。ブタクサは人間の活動によって新しい地域に導入されたり、拡散することがあるため、監視と管理が重要です。

日本の方が気候的にはブタクサ繁殖に適しているようだ。

日本におけるブタクサ(ragweed)の繁殖地域は、国内の多くの地域に広がっていますが、特に都市部やその周辺地域での繁殖が目立ちます。日本では、ブタクサはアレルギー性鼻炎(花粉症)の主要な原因の一つとして知られており、夏の終わりから秋にかけて花粉を大量に放出します。

都市部やその周辺では、人間の活動による土地利用の変化や、建設地などでの土壌撹乱がブタクサの繁殖に適した環境を提供しています。また、川沿いや道路脇、空き地など、人の手が入りにくい場所でもブタクサはよく見られます。

地域によっては、ブタクサの花粉によるアレルギー問題が特に深刻で、自治体や環境団体がブタクサの駆除や管理に取り組むケースもあります。しかし、その広がりは全国的で、特に関東地方や中部地方、近畿地方など、人口密集地域ではブタクサの影響を受けやすいとされています。

日本におけるブタクサの具体的な繁殖地域やその密度については、地域の気象機関や環境保全団体から得られる花粉情報やアレルギー関連の報告が参考になります。また、自治体によるブタクサの監視や駆除活動の情報も、地域におけるブタクサの繁殖状況を知る手がかりとなります。


Perplexityに聞いてみた

日本における喘息の救急搬送と気候の関係について研究されています。PubMedに公開された報告書では、日本における気象条件と大気汚染が喘息の著しい悪化とどのような関係があるかが調査されました。この研究では、寒冷な気温が成人における喘息の救急搬送の増加と有意に関連していることが見出されましたが、子供には該当しないことが明らかにされました[1]。別の研究では、アジアの砂塵(AD)イベントが日本の長崎県における学童の気管支喘息による救急外来訪問の増加と関連していることが見られました[4]。これらの研究は、日本における気象と大気汚染が喘息の悪化と救急搬送に与える影響についての洞察を提供します。

引用文献:
[1] https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19371521/
[2] https://environhealthprevmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12199-018-0731-2 [3] https://www.researchgate.net/publication/24282484_The_relationship_of_short-term_air_pollution_and_weather_to_ED_visits_for_asthma_in_Japan[4] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5083323 /[5] https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/all.13374



”気象病”を含めいづれの報告も、唐突な感じがする

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