女性喘息:予測FEV1%が高く、II型バイオマーカーが低値にもかかわらず、症状コントロール不良と肥満が多い
Loewenthal, Lola, John Busby, Ronald McDowell, Thomas Brown, Hassan Burhan, Rekha Chaudhuri, Paddy Dennison, ほか. 「Impact of sex on severe asthma: a cross-sectional retrospective analys is of UK primary and specialist care」. Thorax, 2023年12月16日, thorax-2023-220512. https://doi.org/10.1136/thorax-2023-220512 .
女性と男性のぜん息における臨床所見の違いについて、以下のようなポイントが挙げられます。
症状コントロール
女性はぜん息症状コントロールが不良な傾向にある1,2
ACQ(Asthma Control Questionnaire)スコアが高い1
肺機能
女性は1秒量(FEV1)が予測値に対して高い割合を示す1,3
ピークフロー値には男女差がない1
好酸球性炎症バイオマーカー
女性ではIgE値4,5およびFeNO値1が低い
血液好酸球数には男女差がない1
治療
女性は経口ステロイド治療を受ける割合が低い1
生物学的製剤の使用に男女差はない1
肥満
女性のぜん息患者で肥満が多い1,6
このように、女性のぜん息患者では肺機能が保たれているにもかかわらず症状コントロールが不良で、好酸球性炎症が低い特徴がある。一方で肥満の割合が高いことも特徴的である。
参考文献:
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