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◆食物繊維摂取による #短鎖脂肪酸、#酪酸菌 の #プラズマサイトイド樹状細胞 活性化 全ての人の健康と福祉を! #SDGs3

https://x.com/SoulRevolutio11/status/1785487503107170647

上記より転載

■発表内容
<現状>
樹状細胞は病原細菌などを取り込み、T 細胞に提示することで病原体の排除のための免疫応答を 誘導する役割を持ちます。樹状細胞は全身に分布していますが、局在する周辺の因子によって、そ の性質が変化することが知られています。腸管粘膜に存在する樹状細胞は、腸管に病原性の細菌が 侵入するとそれらを取り込み、免疫応答を誘導します。これまでに、腸管粘膜の樹状細胞が腸管上 皮細胞を横断し、腸管腔へと樹状突起を伸長させることで病原体を取り込むことが報告されていま す。しかしながら、どのような因子が突起の伸長を促進するのかは完全には明らかとなっていませ んでした。


<研究成果の内容>

ヒトなどの生体内の腸管に存在する腸内細菌は、様々な成分を産生することで生体に影響を与え ることが知られています。その中でも、プロピオン酸、酪酸、吉草酸といった短鎖脂肪酸は、腸内 細菌が産生し腸管内に高濃度で存在します。本研究では、短鎖脂肪酸が樹状細胞の樹状突起の伸長 を促進することを見出しました(図 1)。

また、突起伸長を誘導するメカニズムを解析し、短鎖脂肪 酸によるヒストン脱アセチル化酵素の阻害が、樹状細胞のアクチン細胞骨格の再構成を促進し、形 態変化を誘導することを明らかにしました。また、短鎖脂肪酸で刺激された樹状細胞では、細胞外 からの病原体の取り込み機能、および T 細胞への抗原提示機能が亢進していたことから、短鎖脂肪 酸による突起伸長の誘導は、腸管の樹状細胞による免疫応答を促進すると考えられました。

<社会的な意義>

腸管などの生体に侵入した病原体が排除されるためには、樹状細胞が病原体を取り込み、免疫応 答が活性化されることが重要です。本研究から、樹状細胞は腸管では、腸内細菌の産生する短鎖脂 肪酸による刺激によって突起伸長を促進することで、免疫応答を活性化することが考えられます (図 2)。本研究成果は今後、プロバイオティクスといった有益な細菌を活用した疾患予防や、樹状 細胞の機能調節を標的とした新たな疾患治療や薬の開発につながることが期待されます

上記より転載

短鎖脂肪酸とは

 ヒトは、食べ物から栄養を吸収し不要なものを排出します。この役割を担うのが消化管(口[口腔]、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門)です。
 炭水化物にはヒトが持つ消化酵素で消化できる易消化性炭水化物と、オリゴ糖類や食物繊維類など、そのままでは簡単に消化吸収できない難消化性炭水化物があります。ただ幸いにも、腸内細菌の多くが難消化性炭水化物の一部を分解し、消化吸収の手助けをしてくれています。
 短鎖脂肪酸は、この難消化性炭水化物を腸内細菌が分解することによって産生されます。
 そもそも脂肪酸は有機酸の1つで、炭素と呼ばれる元素がいくつか鎖状に連なる構造を持っています。その炭素の数が6個以下のものを短鎖脂肪酸といいます。短鎖脂肪酸は3つあり、1つはわれわれが料理などに使うお酢の主成分である酢酸、もう1つはブルーチーズのすっぱさや香りのもとで、保存料や着香剤としても使われるプロピオン酸、そしてバターの香りのもとになっている酪酸です。
 その短鎖脂肪酸の特徴について、次のQ&Aで見ていきましょう。

短鎖脂肪酸Q&A

Q1 短鎖脂肪酸にはどのような働きがあるの?

A1 短鎖脂肪酸は大腸の粘膜細胞のエネルギー源1)であり、大腸の粘膜にあるセンサーを刺激して腸管の蠕動運動を促進します2~6)。大腸の粘膜は血管から供給されるエネルギーよりも、腸管腔から供給される短鎖脂肪酸のエネルギーに依存していることがわかっています1)。
 また、小腸や大腸の上皮細胞の増殖を促すことも報告されています。たとえば、腸内細菌を持たない無菌のラットや、短鎖脂肪酸の原料になる食物繊維を含まない餌で飼ったラットでは通常のラットに比べて、小腸や大腸の上皮細胞の生産速度が明らかに低下していることが確認されています7)。こうしたラットの大腸に短鎖脂肪酸を投与すると、小腸や大腸の上皮細胞の増殖は正常レベルに回復します。つまり、通常ラットでは腸内細菌が内容物の中にある食物繊維などの難消化性糖質を分解して短鎖脂肪酸を産生し、その短鎖脂肪酸が腸管上皮の新陳代謝をよくしていると考えられるのです1,7~9)。
 さらに、腸管の粘液の分泌や水やナトリウムの吸収を促す働きもあります10~1

Q2 短鎖脂肪酸が不足するとどうなるの?

A2 感染しやすくなったり、病気が治りにくくなったりするといわれています。その一因として、大腸のバリア機能が低下することが挙げられます。
 短鎖脂肪酸は、結腸の粘液分泌も促進します12~13)。腸の中の便と腸管壁の間には粘液の層があって14)、ここに水が分泌されると、滑りやすくなります。この粘液層によって、便がスムーズに腸内を移行できるだけでなく、便が腸管壁に直接触れることもありません。つまり、便に含まれる細菌が腸管壁から侵入することを防ぐバリアにもなっているのです(図1)。ところが、短鎖脂肪酸が不足して便が粘液でコーティングされないと軟便や下痢便になり、バリア機能も破綻すると腸管壁から病原菌が侵入しやすくなるため、病気に罹りやすくなるわけです。
 戦争中に飢餓状態に陥った人たちの多くが下痢をしていたことが記録されていますが、それは腸内細菌の餌となる食物繊維を摂取していないために、短鎖脂肪酸が産生されなくなって、水の吸収がうまくいかなくなったことが主な原因と考えられています。ですから、毎日食物繊維などを摂取して短鎖脂肪酸の産生を維持することはとても大切です。

短鎖脂肪酸の上手な増やし方

 酪酸などの短鎖脂肪酸は、難消化性炭水化物を腸内細菌が分解することにより産生されるため、食物繊維の摂取が重要です。食物繊維には果物や海藻類などに多い水溶性と、豆類、穀類などに多い非水溶性がありますが、それらをバランスよく、またゆっくり時間をかけて食事をすることが大切です。
 さらに、プロバイオティクスの摂取も効果的です。プロバイオティクスとは、われわれの体に良い働きをするとされる生きた菌のことです。たとえば、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌などが知られており、大腸のエネルギー源である短鎖脂肪酸を増やすことが数多く報告されており15)、プロバイオティクスの摂取もおすすめしたいと思います。


#アンネの法則の山下安音です。私のライフワークは、平和学研究とピースメディア。VISGOのプロデューサーに就任により、完全成果報酬型の教育コンテンツと電子出版に、専念することになりました。udmyとVISGOへ動画教育コンテンで、世界を変える。SDGs3,4の実現に向けて一歩一歩