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学年が上がって順位が落ちる理由

中学受験塾ではほぼ毎月試験があります。
その結果で一喜一憂するのが親というものです。


多くのお子様を見ていて、つくづく思うのですが、4年生・5年生の間の試験の結果はそれほど重要ではありません。

5年生の時、日能研偏差値59だったお子様が開成中に合格しています。
6年生の時の最後の4回の平均偏差値に余裕があり、絶対に合格するつもりの学校を不合格になるお子様もいます。

受験当日まで学力が伸びるお子様がいます。
その一方で途中で失速するお子様もいます。


順位を大きく下げることになるポイントが4か所あります。
4年生から5年生になるところ。
5年生の後半
5年生から6年生になるところ
6年生の後半

4年生・5年生・6年生の前半・6年生の後半での必要とされる学習量の比はおおよそ2:3:5:7くらいになります。

四谷大塚や日能研のテキストを見るとはっきりとわかります。
それぞれの学年ごとのテキストの厚さ・文字の大きさが全く違います。

4年生の段階で、習い事を一切やめて勉強一直線だったりするとかなり上位の成績を取れます。
また、一部の天才肌のお子様の場合勉強をしないで上位の成績を取れます。

ところが、学年が上がると必要学習量を確保するのが難しくなってきます。
天才肌のお子様は、必要学習量が増えたことに気が付かないで相変わらず勉強をしないままだったりします。

そうなると、順位はだんだんと落ちていくことになります。


もうひとつの5年の後半に順位を落とす理由。
抽象概念の理解が必要な単元を学習します。
抽象概念の理解は、発達の段階がそこに達していなければどれだけ時間をかけてもできるようになりません。
テキストの先取り学習をしていたからと言って、できるようにもなりません。これは、親も家庭教師もコントロールすることはできません。

でも、あるタイミングで突然できるようになるので、順位は戻してきます。


塾での成績は他のお子様と同じだけの学習量を確保できていればキープ。
他のお子様より少なければダウンになります。
自分より上位のお子様よりも多くできていればアップになります。


自分より上位の成績のお子様は既に自分より多くの学習量を確保しています。ですから、順位を上げるためには自分より上位の成績のお子様よりもさらに多くの学習量を確保する必要があります。


家庭教師にできることは理解が弱いところを見極めて効率よく学習をすすめさせることです。
学習量の確保のための生活習慣のコントロールは保護者様の担当になります。



現在のお子様の状態がどうなのか。どのように学習を進めていけば最も効率が良いのか。
しっかりと見極めて指導をすすめています。


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