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難関校が難関大学に入れてくれるわけではありません。

サピックスを始めとする進学塾に入れば、誰でも有名中学に入学できるわけではありません。
そのことは過去に書いています。

そして中学に入学した後、その学校の授業だけで大学入試を乗り切ることはほとんどなく、どこかしらの塾や予備校に通うことになります。

中高一貫校に通うことのメリットとして語られることの多いのが、高校2年生までに中高6年分の学習を終わらせることができて、高校3年生の1年間は受験勉強に集中できる、というのがあります。
では、実態はどうなのでしょう。

首都圏最難関校で比較してみます。
2021年実績現役大学進学率
(声の教育社 中学受験案内より引用。小数点は四捨五入)
開成53%
武蔵62%
麻布非公表
桜蔭82%
女子学院79%
雙葉80%
筑波大付属駒場67%
駒場東邦63%
海城70%
渋谷教育学園渋谷68%
渋谷教育学園幕張70%
聖光学院75%
栄光学園54%

5年間で学習指導要領の範囲を終わらせているにしては、浪人率の高い学校が散見されます。

中高の学校教育は大学進学のためだけに存在しているわけではありません。
中高時代は自分の将来に向けて、何を学ぶべきかを見つける期間なので、受験勉強を教えるのは学校の役割ではない、とする意見も十分に理解できます。
では、難関校に行けば難関大学に入学できるのでしょうか。

難関校には優秀な生徒が集まります。優秀な生徒はどこの学校に進学しても、最終的には難関大学に進学する確率が高いのです。
開成なり桜蔭なりの学校に入学したから、東大に入学できるわけではないのです。
それらの最難関校には同じように最難関大学を目指す同級生が集まります。そして、最難関大学に進学していった先輩たちがいます。そして、受験勉強を後押しする環境が用意されています。

最難関校出ない場合、同級生がそこまで上位の学校を目指していなかったり、先輩がいないのでどうやって勉強を進めていけばよいのかがわからなかったりと言うはハンデを背負います。


結局、どういう環境で中高時代を過ごすのをよしとするか。
それが中学受験であり、大学受験だけを考えて中学受験をするべきではないでしょう。


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