2024.08.11〜材料整理〜
◉中東情勢
現在、リスクオフ要因の中でも一番大きな火種となり得る材料。トレード云々の前に…
イランは自国内で最高指導者、軍最高幹部を暗殺されたにも関わらず大人の対応で報復せずにいる状態。
中東諸国と連携しながら米の報復抑制に応えてはいるが…
イスラエルよ…何故、煽る⁈
米もイスラエルを諭すように手を出すなと牽制するも…
ここでガザ地区へ空爆。それも民間人対象なの?っていう学校への空爆。
この流れからも中々停戦のハードルが高くなっている状況。こんな状況だからこそ停戦ともなればインパクトは大。リスクオンへ発展し得る。
にしても問題視されれべきはイスラエルの好戦的な感じですかね。
《ポイント》
緊張感が維持される限り中々リスクオンにはならないのでは?安全資産の金、ドル、円、スイスフラン等が強いのではないかと思われるが大規模な報復となれば全面安もあり得る。
◉円クラッシュ混乱後の状況
数年積み上げられた円売りポジションの解消と米景気減退によるリセッション懸念、そして日銀利上げに追加利上げまでにおわせるタカ派ぶりに市場は大きく株安円高へ。
政府、日銀…やっちゃいましたわ。ここまで混乱を招くとは…ということで日銀副総裁が火消しするもまだキャリートレードの巻き戻しは終わっていないのではとのこと…
これだけのクラッシュが起きた後、再度安値をブレイクしてくることは難しいのではと思いますが…
その代わり二番底形成やボラティリティ縮小に向かう揉み合いへ展開していくのか注視しています。
《ポイント》
日銀はもうこの利上げしづらい状況。円売りポジション調整の継続でまだ円高へ振っていくにしても今回の様なスピード感はないと思われる。
米指標によるが…明日以降の値動きはドル円でいけば底堅いものの安値圏でのレンジの展開になるか注視している。材料見るとまだまだ下げるみたいな雰囲気だが⁈
もう円高にかなりの嫌気が出てるのは間違いない。
◉米大統領選
こちらは残り約3ヶ月の戦いとなるが徐々に米大統領選一色になっていくのではないかと思っています。
どちらも副大統領候補が確定してきて、今週の株式市場の混乱から大統領に金融政策への発言権が必要とトランプ前大統領はアピール。
ハリス副大統領への批判も含めトランプ節は加熱していきました。しかしこの金融政策への発言権ですがあまり感触は良くないです。
依然として両者拮抗。
このFRBへの干渉は今後どう展開していくのか注視していきます。
《ポイント》
トランプ優勢ならトランプトレード。ハリス優勢なら現在ハリストレードというものは存在せず。
行方をしっかり見ていきたいです。
◉12日以降の1週間の戦略
まず注目は米物価指標です。
予想はやや上昇も9月利下げに影響ないレベルと予想が出た米CPIです。
12日PPI
13日CPI
15日小売売上高
この3つの指標が注目されます。
ソフトランディングなのかハードランディングなのか?そして混乱後に利下げを積極的にFRBがやるのか?そういった意味でも明日以降は注目です。
《ポイント》
物価が抑えられているのか?小売はどうか?
インフレ抑制なら9月の利下げ観測が現実味を帯びてくるのでドル売り。思った以上に強ければドル買い。
小売売上高が悪ければリセッション観測でドル売り。
数値が良ければソフトランディング予測からドル買い。
混乱を招きたくないという思惑も中銀にはあると思うので、クラッシュ後の大きな指標に市場の反応含めしっかり見ていきたいと思います。
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