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0176 - それぞれの地域で

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コロニャンの影響で、「集まる」ことはもちろん「長距離移動」もまだしばらくはしづらい状況が続きそうな気配。

NHK「クローズアップ現代+」5月14日(木)放送分にて、星野リゾートの代表も、これまでの「海外インバウンドを含めた遠方からの集客」ではなく、これからは「近しい地域(ローカル)を強化していく」といった意向を語っていた。

それぞれの地域の人たちが、それぞれの地域で楽しめることをするようになる。

だとすると思うのは、飲食店が「地域に寄り添う最も身近なお出かけエンタメ」になれる可能性が高いんじゃなかろうか。

ちょっとだけ日常から離れた時間を過ごす場所として飲食店は最適だ。単に美味しい料理が食べられるだけではなく、空間や接客を含めて「ワクワク」を感じてもらえるお店が、今以上に喜ばれる(求められる)流れが強まるかもしれない。

飲食店でワクワクできることの例としてパッと浮かぶのは、静岡県を代表する有名店の1つ「さわやか」の看板メニュー「げんこつハンバーグ」。

料理が運ばれてきた後、鉄板の上にあるグーの手サイズのまん丸なハンバーグを、目の前で店員が真っ二つに切り、中央の赤身部分を鉄板にジューっと押し付ける。そしてソースをかけて完成。

※その様子はコチラ

この「仕上げの工程」を「目の前で披露してくれる」のがとても楽しい。心の中で「待ってました!」と拍手喝采。値段や味はもとより、さわやか(げんこつハンバーグ)が支持される理由は、運ばれてきた後の良い意味での「待ち」というか「溜め」がワクワクを引き起こし、全体的な満足度を底上げてしているからだと個人的には強く思う。

提供する料理に合わせて、ソースをかける、飾り付けを添える、お皿に盛る、かき混ぜる、などなど。やるべき事は正直なんでも構わないと思う。メニューの最後の一手間を目の前で披露して「さあ、どうぞ召し上がってください」の一言を添える。それだけでも自宅で食べる食事とは異なる「特別感」は演出できるだろう。

星野リゾートの動きしかり。勝手に想像を膨らませている飲食店の案しかり。コロニャンの影響により、これからは各々の地域でこんな動きが強まるのかもしれない。

・灯台下暗しな地元の魅力再発見
・生活圏で味わえるプチワクワクを探そう

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