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引っ越し疲れ

3月末に41年間勤めた会社を卒業し、その直後に32年住んだ我が家から、新居に引っ越しました。

元の家は、大工の棟梁をしていた父が渾身の作として建てた家です。以前の家は、伊勢湾台風で私の身長ほど水に使っていたので、結構がたが来ていました。

私が建築資材の費用を出し、父が手弁当で建築しました。私の家は祖父の代より大工の棟梁一家。祖父が生きていたら、私も大工の棟梁を引き継いでいたかもしれません。父の兄弟(6男1女)もほとんど大工と左官なので、ファミリー全体で建てた家でした。

当然ながら昔ながらの木造建築。父母と我が家族の計7名が住む8部屋の二世帯住宅。床面積は270平米ほど。夏は風が通るので涼しいのですが、冬は大変。各部屋にエアコンを設置し、フル稼働。太陽光発電設置のオール電化ですが、冬の電気代が5万円ぐらいになります。また、庭が広過ぎて、草刈りが大変でした。

父母が他界し、我々夫婦と息子一人が住むにはあまりに大きすぎ、また、倉庫とトラックステーション、解体業者に囲まれて住環境が悪化したこと、そして駅まで7キロもあり、車が使えなくなると買い物難民になる等の不安から、引っ越しを決意しました。

場所は、名古屋市内で緑が多く、駅まで歩ける場所という条件で探しました。ほぼ、1ヶ月かけて今回購入した住宅を見つけました。大きさは前の家の半分以下になりました。

会社を辞めた直後から、住宅の売買契約、引っ越しを実施。これが本当に大変。家が無駄に大きかったこと、そして私自身がものを買い込むことが好きだったので、荷物を片付けるのが本当に大変でした。父母の荷物もまだ残っていたので、それも併せて片付けるのが大変な作業でした。2トントラック5杯の廃棄物。そして、新居にもトラック4台分の荷物を送り込みました。

4月いっぱいは、旧居の荷物がまだ片付いておらず、しょっちゅうそこに行っては片付けを実施。一方で、新居の方は引っ越しの箱が未だ山積み。服を探すにも発掘作業が必要です。本当はメルカリで売りたいと思っていた物がたくさんあったのですが、諦めて、リサイクル業者に持ち込み、涙を飲んでお別れした思い入れある物品の数々。

1ヶ月経ちましたが、まだ旧居の荷物が完全には片付かず、新居はほとんど手付かず状態。本当は、4月からは個人事業主として新たな仕事をバリバリやり、7月には合同会社を立ち上げる計画でしたが、ほとんどこの1ヶ月が空白状態となりました。まだ、新居が落ち着くには1ヶ月はかかると思います。

長々と書きましたが、引っ越しは本当に大変ですね。今回は自分達の終活の第1陣でした。これを子供たちにさせなくてよかったというのが妻の感想です。

仕事では、5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)とさんざん言っているのですが、自分自身が一番できていないことを痛感しました。

これからは、なるべく物は買わずに、厳選したものを大事に使いながら、効率的な暮らしができるようにしていきたいと思っています。

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