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コロナ禍で、世界の子供達の教育の機会が失われていく

シンガポールでの市中感染者数は増え続け、あれよあれよという間に、毎日2000人以上の新たな感染者が出るまでになってしまいました。

ここで、ついに政府は新たな規制を発表。
9月27日からは、小学校もオンライン事業に切り替わりました。

しかし、日本は感染者数が減ってきているのに、
なぜこの時期にシンガポールは増え続けているのか?

日本: 政府は???だけど、国民の民度は高い。
シンガポール:大きな声では言えないけど、その真逆!
と言う構図が見えた気がします。

シンガポールの公立小学校、オンライン授業に変更


公立学校では、1年生から5年生までの生徒を対象に、9月27日から10月7日までの期間、学習形態を自宅学習に変更しました。


これは、ワクチン接種をしていない小さな子供達が感染した場合のリスクを考慮したと政府は発表しています。

インターナショナルスクールでも、この政府発表を受け、9月27日からオンラインの授業に移行しています。

発表が急だったので、学校側は対応に追われていたようです。
もちろん家庭の方も、色々大変ですよね。

*幼稚園の場合はケースバイケース。また、インターに関しては、低学年の児童は対面授業を続けている学校もあります。

ただしシンガポールの場合、上記の画像にもあるように、
子供達のパソコンの保有率は世界でもトップクラス。
インターネット環境も整備されています。

なので、今回のような
急な発表にも対応できるのだと思います。

もちろん、家にPCが無かったりインターネット環境が整備されていない家庭もあります。

昨年のコロナ感染が広まり、授業をオンラインに切り替えた際、
それらの子供達のための措置はしっかりと準備されました。

ここが政府のすごいところ!

子供達の授業の機会が失われている

でも、世界をみてみたら、そんな恵まれている国ばかりではないのです。

シンガポールで、オンライン授業に切り替えとの発表があった少し前、
Voicyの日経ニュースで、世界中の子供達の教育の機会が失われていると言うトピックスを耳にしました。

もっと、詳しい事を知りたいと思っていたら、
ヤフーに下記の記事が出ていました。

コロナによる学校閉鎖「1兆8000億時間以上の対面授業の機会損失」ユニセフが国連本部でアピール

YouTubeには、ユニセフの動画もありました。

オンラインの環境で学べる子供達ばかりでは無い

世界の中では、シンガポールの子供達のように、問題なくオンラインで授業を受けることができる子供達の方が少数派でしょう。

日本でも、コロナ禍でオンライン授業に移行した学校や、塾が多かった事から、子供のパソコンの所有率が上がったようですが、それでも、大学生を含んで、わずか39%と低い数字 (2020年12月発表)

*まあ、日本のこの状況は先進国の中ではかなり特殊なんですけどね。

アメリカやイギリスでさえ、コロナ禍で学習の機会を失った子供達の増加が問題視されています。

スマホは世界中でものすごい勢いで普及し、発展途上国でも普通に使用されています。
ただ、学習環境と言う面では、インターネットで授業を行うという事は、やはり先進国以外では未だ難しい状況だと思います。


コロナが落ちついた後、教育に関しての問題が顕著化する

予想より遙かに長引いてしまった、コロナの問題。
こんな状況になるなんて、ほとんどの人が予測できていなかったでしょう。

一年以上も学校へ通うことができてい無い地域も世界中には沢山あります。
もちろん、オンラインの授業だって受けることはできません。

学習環境が整備されている国は、学業の修得だけに限って言えば、それほど大きなダメージを受けていないかも知れません。

今のような状況が続けば、コロナ禍が去ったとき、
貧富の差による教育格差がものすごく、
広がっている事に気がつくのでは。

子供達は生まれてくる環境を選ぶことができない

シンガポールでワクチン接種が始まった際も思ったことですが、
豊かな国は、すぐにでもワクチンの準備ができるけれど、
貧しい国はそれがかなわない。

富める国と貧しい国の差を認識する事になります。

インドのようにワクチンの生産工場があるのに、
そこに住む国民にワクチンは行き渡らず、
ほとんどが海外に輸出されてしまう。

簡単に解決することのできない不条理、不公平は、どこにでも存在します。

人間は、生まれる国は選ぶことができません。

自らの努力だけでは、なかなか変えることができない大きな力が存在するのです。

日本に生まれ、こうやってシンガポールに住むことができるのは、
本当に運が良いことなんだと、しみじみと考えてしまいました。

不遇な環境に生まれて来たしまった子供達に、
今、私ができることは何かあるのだろうか。




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