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シンガポールのインターナショナルスクールの紹介:カナディアンインターナショナルスクール

前回のダルウィッチ ・カレッジ シンガポールのご紹介から大分間隔が開いてしまいましたが、今回はシンガポールのインターナショナルスクール紹介の3回目、カナディアン・インターナショナルスクールをご紹介をいたします。

今回このシリーズ(?)を初めて読む方のために、前回までご紹介した学校のリンクを張っておきます。
ご興味のある方かは、こちらもどうぞご覧ください。

1回目:シンガポール・アメリカンスクール

2回目:ダルウィッチ ・カレッジ シンガポール


まずは、簡単な学校紹介から

シンガポール在住日本人の間では、カナディアンの呼び名で親しまれているインターナショナルスクールですが、正式名称は、カナディアン・インターナショナルスクール・シンガポールです。(Canadian International School Singapore)

ちなみに日本語で、グーグルなどでカナディアン・インターナショナルスクールと検索すると日本のカナディアンスクールが出てきたりしますが、そちらとは全く関係ありません。

設立されたのは、1989年とシンガポールのインターナショナルスクールの中では、かなり古い学校です。
何度かの引っ越しを経て、現在は西のレイクサイド・キャンパスと東のタンジョン・カトン・キャンパス、二つの校舎になりました。

西と東の校舎の違いがこれほどあるのかというほど、東と西では施設が全く異なります。
タンジョン・カトン・キャンパスは元々ローカルの学校があったところをほんの少しだけ改造した校舎。かなりノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
外から見ると、「これがシンガポールのインターナショナルスクール?」という感じです。
一方のレイクサイド・キャンパスはというと、広い敷地に0から建設した事もあり、施設の充実さや近代的な作りが特徴です。

レイクサイドキャンパスのメインエントランス

生徒数がかなり多い学校ですが、最近更新された学校のホームページでは、3100人になっていました。(WIKIでは5000人とあります)
もしかして、コロナ禍で生徒数が大幅に減少したのでしょうか?
それともマネージメントが変わったときに他の学校へ移った学生が多い?

2000人近くの差は、ちょっと気になりますね。

とにかく、世界70カ国以上から生徒が集まるマンモス校ではあります。
マンモス校と言っても、一クラスの編成人数はかなり少な目です。
(大体20人前後)
しかも校舎の中が幼稚園部、小学部等々きちんと区分けができているので、クラスの中にいるとマンモス校で授業を受けているという感じはしないと思います。

私が感じている、この学校の一番の印象は、それぞれの生徒がのびのびと自分のスタンスで学んでいると言う事でしょうか?

ここがカナディアンの好きなところ

これは、全く私の個人的な感想です。
人によっては、異なった意見があるとおもうので、その点はご留意ください。
人によっては良くない点と捉える方も多いと思うのですが、
「低学年は宿題が少ないこと。」は私はかなり気に入っている点です。

小さいうちは、机に座って行う勉強より、もっと他に学ぶことが沢山あるよという感じでしょうか?

ただし、G4(日本の小学校4年生)からはものすごく勉強が大変になってくるようなので、英語がまだおぼつかないお子さんは、日常生活で英語に触れておき、基礎をしっかりと身につけておくことはもちろん大切です。

座学で学ぶものではなく、日常の生活を通して学んで行って欲しいと言う学校のスタンスは、私が共感できる点です。

「学校へ行くとほとんどの生徒が明るく挨拶をしてくれる。」
こちらも、この学校の大きな特徴です。

学校のカラーなのでしょうか。
生徒達が、外部の人と目を合わすことをあまりしない学校もあります。
でも、カナディアンの学生達は、総じてとてもフレンドリーです。
生徒のなかには駆け寄ってきて、話しかけてくるお子さんもいます。

先日も、学校見学へ行ったら、休み時間で外で遊んでいた中学生らしき学生が数人こちらに向かって手を振ってくれました。
低学年のみならず、かなり大きな子ども達もそうやってWelcomしてくれるのって良いですよね。

他人とのコミュニケーションが円滑にとれる事は大切です。
どうしても日本人の子ども達は知らない人に対して、シャイになりがちです。でも、カナディアンのような環境に身を置くと、そんな態度も変わってくるかも知れませんね。

総務系スタッフもフレンドリー
やっぱり学校のカラーが反映されているのでしょうか、カナディアンは学生達だけで無く、先生も総務のスタッフもとてもフレンドリーです。

しかも、5年以上働いているスタッフが他の学校に比べて圧倒的に多いと感じています。
スタッフが働きやすい環境=学校全体も良い環境なのではと思っています。

ここはちょっと、と思うところ

良い点ばかりを並べてしまっても問題なので、悪い点を探してみました。

個人的にはあまり、悪い点は見つからないのですが、あえて言えば入学までの流れが、システマティックでは無いというか、なんかみんながバラバラに働いている感じがするのです。

書類やメールでの対応が以前と比べると、かなり煩雑になってきています。
個人はそれぞれ頑張っているのだけど、何かそれが一つにつながっていない感じがします。

コロナ禍になってからなのか、それともマネージメントが変わってからシステムを変更しようとしている途中なのか、よく分かりませんが、事務作業のやりとりに関しては少しストレスがあります。

そういえばホームページも、最近はかなり頻繁にリニューアルされているようですが、以前の方が情報がわかりやすかった気がします。

もしかして、バックヤード系の担当者があまり良くない?
これからの改善を望みます!

マネージメントが変わると学校の方針が変わるのか?


実はこの学校、香港の上場会社China Maple Leaf Educational Systems Limitedへ2020年9月に、売却されているのです。
当時は、このニュースかなり話題になりました。数年で学校の価値がかなり高くなっていたからです。

それ以前のオーナーも香港資本の投資会社だったので、カナディアンという名前の割には、マネージメントはかなり前からアジア系になっていました。

シンガポールに限らず世界のインターナショナルスクールの間では、売買が盛んです。
学校によってはマネージメントが変わると、学校自体の方針が大きく変わることもありますが、2020年からのカナディアンの様子を見ていると、大きな変化は見られないようです。

こんなお子さんにオススメです!

それはズバリ、あまり英語のできないお子様。
あるいは全く英語のできないお子様です。

G4からは入学時に英語のテストを受ける必要がありますが、小学生の場合は試験の結果が悪いからと言って、入学ができないわけではありません。
足きりはあるものの、中学校になっても、かなり低い点数で入学は可能です。

中学校からは、英語のできない生徒達のためのファンデーションクラスもあります。

学校によっては英語ができなくても入学できたが、ずーっと英語ができないまま通学する事になってしまうところもあります。

それに比べると、カナディアンはメインストリーム(一般クラス)への移行を目標としているクラスを設けているので、比較的早くメインストリームへの移行が可能です。
また、英語ができるようになったら、次の学校への転校も視野に入れることができます。

もちろん本人の努力は不可欠ですが、努力を促す環境は整っているのではないでしょうか。


最後に


表紙に使った画像は、以前に学校見学に行った時、見つけたものです。
間違えを許容するというか、間違えを進歩の一歩と捉える事大切ですよね。
日本やほとんどのアジアの教育は、間違え=ダメな事と教えがちなので…

これからの世界は、明らかに今までと大きく違ってきます。
一つの正解というのを探すのでは無く、正解のない世界で生きていくことが必要になってきます。
そんなとき、今のままの日本の教育で良いのか。
そんな事を最近よく考えてしまいます。

カナディアン・インターナショナルスクール・シンガポールの入学サポートご希望の方は下記の当社ホームページよりお気軽にどうぞ!

当社のホームページ

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後もシンガポール全般、
そして、当地への母子留学や教育移住などについて、
理解を深めていただけるような情報を発信していきたいと思います。

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