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エンジニア採用が難しい理由その②内部要因#5-2 

この記事は、以下の「エンジニア採用、なぜ難しい?どこまで難しい?」の詳細版です。

エンジニア採用が難しい理由のもう一つである、内部要因、すなわち会社内の事情についても紐解いていきます。

高木 エンジニア採用が難しいもうひとつの理由として、内部的な要因があると思います。
内部的要因、つまり会社内の事情において言うと、エンジニア採用に対する理解度がどれぐらいあるかが非常に重要だと考えています。

一般的な職種の採用とエンジニアの採用は、異なるものだと理解することが重要です。実際、優秀なエンジニアを採用できている成長中のスタートアップの会社は、エンジニア採用は別物と考え、力を入れていることが見てとれます。
しかし、エンジニア採用の経験が豊富な経営陣や人事の方々がいない会社は、エンジニア採用がどういうものかを理解していない場合が多く、採用がうまくいっていないケースが多いと感じています。

次のポイントとして、エンジニア採用独特のノウハウの有無が非常に重要だと考えます。一般の職種の採用とエンジニア採用が違うと言っているのは、実際に違う要素が多く存在するからです。
例えば、一般的な職種の採用では、求人広告媒体に求人を出し、応募してきた方々をスクリーニングして選考するのが一般的です。しかし、エンジニア採用では、求人を出しても応募が来ることは非常に稀です。
もちろん、ブランド力がある有名な会社は別ですが、中小企業やある程度名前が知れ渡っているスタートアップでも、求人に対しての応募は稀で、そこからの採用は非常に少ないと考えられます。

このような状況になると、ダイレクトリクルーティング、つまり直接候補者にアプローチするスカウトが主体となります。
短期的にはスカウトでアプローチして採用する方法が取られているものの、これだけでは短期的な採用しかできず、中長期的に採用が難しくなることから、エンジニア向けのブランディングやマーケティングが必要になります。この点も、一般の職種とは異なる要素だと考えます。

さらに、選考の中でエンジニアの方を見極めるのも難しいです。エンジニアのスキルを測るのは、エンジニアでない方には特に難しく、どんなエンジニアを採用したいのかを決めること自体も技術を理解していないと難しい点があります。
また、今の時代、1人のエンジニアが複数の企業で面接を受けていることは当たり前の状況です。自社が魅力的であることをアピールするため、一般の職種ではあまり行われないカジュアル面談やオファー面談が必要だと考えます。

そして、年収の設定も非常に重要です。年収の相場は職種やレベル感により変動するため、設定が難しいです。またエンジニアは多くの企業でオファーを受けているため、給与の交渉で採用が難しくなるケースもこれまで多く経験してきました。

これまで話してきた要因を理解しつつ、採用活動を進める中で新しいトレンドを追いかけていくことの難しさを感じて頂けたのではないでしょうか。
これらの内部要因について森さんはどう思いますか?

 エンジニアの観点で考えると、内部要因について掘り下げることが重要だと感じます。

採用ターゲットは、誰もが欲しいと思う「超優秀層」と、そうではないが自社で活躍できる「ボーダーラインの層」が考えられます。
「超優秀層」は多くの企業からオファーを受けるため、自分のキャリアに合った、ブランド力の高い企業に進む傾向があります。そういった人々を採用するためには、彼らが望むキャリアとリスクに対して適切なリターンを提示する必要があります。

一方、「ボーダーラインの層」を採用するのは、そのエンジニアが実際に活躍するかは雇用後に初めて分かるため、難しいと感じています。
しかし、この層のエンジニアを適切に見極めることが、採用において特に重要だと考えています。

高木 私もその通りだと思います。自社にマッチするエンジニアを、採用の際に見極められるかどうかが非常に重要ではないでしょうか。
入社後の実際の活躍は、入社してから一定の期間が経過するまで断定することは難しいです。とはいえ、採用の時点でそのエンジニアが本当に活躍できるのか、できるだけ見極めることが採用のミスマッチを防ぐことにつながります。

自社で活躍できるエンジニアの特性や、その特性を選考プロセスでどのように確認するかは非常に難易度が高いものです。正直なところ、この部分をきちんとできている企業は非常に少ないと感じています。
なぜなら、どのようなエンジニアが自社で活躍するかをしっかりと整理し、それを明確に言語化する作業が非常に難しいからです。

そのため、採用ペルソナの整理、そしてその採用ペルソナに基づいた自社の魅力の伝え方には、非常に重要な役割があるのではないでしょうか。
多くのエンジニアが多数のオファーを受け取る中で、自社の魅力をどのように伝えるかはとても重要です。ですが、その魅力を自社内で整理するのは、実際には難しいものです。
そこで私たちは、ペルソナを定義し自社の魅力を整理するための支援をさせて頂いております。

次回に続きます↓

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