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エンジニア評価の難しさとは?#4-2

この記事は以下の「エンジニアのベストな評価制度とは?」の詳細版です。

なぜエンジニアの評価は難しいのでしょうか?
その理由を紐解いてみました。

高木 森さんはエンジニアとしての評価について、どのように感じていますか?

森 正直、評価制度を作った経験はないので偉そうなことは言えませんが、運用するのは大変だろうと想像しています。
ただ、エンジニアとして評価される側から見たとき、自分の創意工夫による売り上げなどの成果と、評価との連動が難しいのかなと感じています。
例えば、セールスのような職種の方は報酬とインセンティブの設計が合っているかもしれませんが、エンジニアは自身の創意工夫だけでは数字を出しづらいと感じます。

高木 評価するにあたり何を数字として出せるのか、エンジニアの場合すぐには思いつかないかもしれませんね。
その数字を出しづらいところは何でしょうか?

森 エンジニアの仕事は、多くの環境要因やお客さんからの意見、ビジネス戦略などに基づいて開発を行います。開発したシステムも、環境要因によって使われたり使われなかったりしますし、システムは1人では作れず、多くの人の協力が必要です。
また、チームメンバーはそれぞれ異なる興味関心を持ち、自然と知識を身につけ、動きます。これがチームプレーを達成する状況になり、良いシステムができるのではないかと思います。

その結果として、例えばたまたま投手の人がすごい良い結果を出すことも当然あると思います。とはいえ勝ち星が上がったとき、それが必ずしも投手だけの実力によるものかというと、そんなことはなかったりします。
外野手の目立たないプレーが実はすごく効いていたり、助け合うことで結果としてアピールできるような数字が達成できることもあるのではないかと思っています。

また、10年以上ウェブエンジニアの仕事をやっていますが、1年前と全く同じ仕事の仕方をしていたということは正直ないです。毎年新しいツールがどんどん生まれ、自分たちの生産性を高めていかないといけないので、常にいろんなドキュメントを読みながら仕事をしています。
適切な評価制度を作り、それを運用し続けることは非常に難易度が高く、工数がかかるのではないでしょうか。

高木 エンジニアが数字を出しづらいという点は理解ができました。他にも数字の出しづらい職種はあると思いますが、エンジニアの評価が注目される理由は、ソフトウェアエンジニアだからこそではないでしょうか。
エンジニアの採用が非常に難しく、エンジニアの市場価値は上がってきています。その中で他社との人材の獲得競争が起きていると思います。そうなったとき給与は競争の中で非常に重要なポイントになってくると考えます。

エンジニアの領域では変化が激しく、突然LLMが流行ったり、プロンプトエンジニアやSREエンジニアという新しい職種が出てきたりします。新しい職種に対して正しい評価制度を作るのは非常に難しいし、それが必要なのかという話も出てくるでしょう。そういう意味でもエンジニアの評価は非常に特殊なのかもしれません。

次回に続きます↓

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